
この記事でわかること
- 専用車がなくても、軽自動車・コンパクトカー・セダンで車中泊を楽しむ方法
- 初心者がまず揃えたい「必要なもの」を、欲張らず9項目に厳選
- ぐっすり眠るコツ(段差解消・マット選び)と、血栓を防ぐ健康の知識
- ポータブル電源で広がる、快適さと「もしも」への備え
- 知らないと怖い、車中泊の安全(一酸化炭素中毒・夏の暑さ)
- 安全に車中泊できる場所(RVパーク・道の駅・コンビニの新サービスまで)
目次
はじめに ── 「専用車がないと、車中泊はできない」と思っていませんか?

「車中泊、ちょっとやってみたい」。そう思っても、こんな気持ちで足踏みしていませんか。
「自分の普通の車じゃ、無理だよね」
——そんなことは、ありません。
実は今、車中泊は静かなブームです。日本RV協会によると、キャンピングカーの保有台数はこの10年で約4倍、2024年には過去最高の約16万5,000台に。安心して車中泊できる「RVパーク」も、全国600カ所以上に広がっています。
でも、その一方で——「専用の車を持っていない普通の人」に向けた、ちょうどいい情報は、意外と少ないのです。「おすすめグッズ」を検索しても、出てくるのはハイエースや本格キャンピングカーの話ばかり。「私の軽自動車では…」と、そっとページを閉じた経験はないでしょうか。
この記事は、そんなあなたのために書きました。軽自動車でも、コンパクトカーでも、セダンでも。今あなたが乗っている、その大好きな車で、快適な一夜を過ごすための「必要なもの」を、初心者の方にもわかりやすく、9項目に厳選してご紹介します。
そしてもう一つ、大切にしたいことがあります。車中泊は楽しい。でも、楽しいだけでは終わらせない。実は車中泊の装備は、あなたと家族の「命と健康」を守り、いざという災害の備えにもなるんです。次の章で、その理由をお話しします。

車中泊グッズは「快適」だけじゃない。命と健康を守る装備です

楽しい話の前に、どうしても知っておいてほしいことがあります。少しだけ、おつきあいください。
① 冬の車中泊で、毎年起きている「一酸化炭素中毒」
寒い夜、エンジンをかけたまま暖房で眠る——これが、命にかかわる事故につながっています。2018年の記録的な大雪では、雪に埋もれた車の中で、一酸化炭素(CO)中毒により3人が亡くなりました(福井県)。
JAF(日本自動車連盟)の実験では、マフラーが雪でふさがれると、車内のCO濃度はわずか22分で「命の危険レベル」にまで上昇したそうです。一酸化炭素は無色・無臭。気づいたときには、もう動けない——それがこの事故の怖さです。
② 「平らに眠る」ことが、エコノミークラス症候群を防ぐ
車中泊で見落とされがちなのが、エコノミークラス症候群(足の血管に血の塊ができる症状)です。熊本地震では、亡くなった方の約8割が「災害関連死」で、その中には車中泊中に発症した方が少なくありませんでした。新潟県中越地震では、車中泊をした人の約3割に血栓が見つかったという報告もあります。
その大きな原因が、窮屈な姿勢で眠ること。だからこそ、後ほどご紹介する「段差を平らにして、足を伸ばして眠るためのマット」は、単なる快適グッズではなく、健康を守る装備なのです。
③ 車中泊の備えは、そのまま「防災」になる
そして、いざというとき。内閣府の想定では、南海トラフ巨大地震では1週間で最大約880万人が避難するとされています。住む場所を失ったとき、自分の車が"動く避難所"になります。
ところが、車中避難のための駐車場は、主要な87の市区のうち約7割が未確保という調査も。つまり、備えは、一人ひとりが自分で持っておくしかないのが現実です。
車中泊は、自由で、楽しくて、心が解放される時間です。源さんも、大好きな相棒との夜を、何度も味わってきました。でも、その楽しさは、正しい知識と「必要なもの」があってこそ、心から安心して味わえるもの。だから源さんは、この記事で紹介する9項目を、「快適さ」と「命と健康」の両方の目線で、本気で選びました。それでは、一緒に見ていきましょう。
【源さん体験談①】専用車なんて、なくていい。── 大好きな相棒と過ごす夜

申し遅れました。この記事を書いている、源さんです。普段は「お金と自由とアルファロメオ」というブログで、車や暮らしのことを綴っています。
「車中泊」と聞くと、『キャンピングカーや、専用にカスタムした車がないと無理でしょう?』と思うかもしれません。でも、源さんはそうは思わないんです。
源さんの相棒は、1997年式のAlfa Romeo。出会いは、通っていたお店に、ふと置かれていた一台でした。真っ赤なボディの、流れるようなセダン。その姿を見た瞬間、源さんは——一目惚れしてしまったんです。
MTで、黒を基調とした内装。中古で迎えてから、かれこれ15年。あの日ひと目で恋に落ちた相棒は、気づけば、もう手放せない、人生の一部になっていました。決して車中泊"専用"の車ではありません。それでも春や秋の車のイベントには前の晩から現地入りして、広い後部座席にケットを掛け、何度も夜を明かしてきました。
ふだんから、源さんはこの後部座席が大のお気に入り。お弁当を広げたり、スマホを眺めたり、ノートパソコンでちょっとした作業をしたり。ゆったりと背を預けて過ごす時間が、たまらなく心地いいのです。
声を大にして言いたいことがあります。──大好きな車で車中泊をすることに、意味があるんです。
便利だから、広いから、ではありません。大好きな相棒だからこそ、その車の中で過ごす夜は、楽しくて、愛おしい。慣れ親しんだシートの感触も、窓から見上げる夜空も、源さんにとっては何ものにも代えがたい、特別なひとときなんです。
だからこの記事は、立派な専用車をお持ちの方へ、ではありません。今あなたが乗っている、その大好きな車で車中泊を楽しむための記事です。軽自動車でも、コンパクトカーでも、セダンでも——ちょっとした"必要なもの"さえあれば、あなたの愛車は、最高の宿になります。

失敗しないための「車中泊グッズ選び」3つのコツ

商品を見ていく前に、初心者の方が遠回りしないためのコツを3つだけお伝えします。これを知っておくと、ムダな買い物をせずに済みますよ。
コツ1:まず「眠れるスペース」を測りましょう
いちばん大切なのが、これです。お車の後部座席やシートを倒したときの「室内の長さ・幅」をメジャーで測っておくこと。マットやシェードを選ぶとき、このサイズが基準になります。「思ったより大きくて入らなかった」という失敗は、これで防げます。
コツ2:「平らに眠れること」を最優先に
初心者がいちばんつまずくのが、「シートがデコボコで、よく眠れない」こと。「フルフラットになるから大丈夫」と思っていても、実際に横になると段差や隙間が気になるものです。そして窮屈な姿勢はエコノミークラス症候群の原因にもなります。だからこそ、「平らに、足を伸ばして眠る」ための寝床づくりを、何よりも優先してください。これは快適さだけでなく、健康のための投資です。
コツ3:全部を一度に揃えなくて大丈夫
9項目すべてを、いきなり買う必要はありません。まずは「寝床」から。慣れてきたら、少しずつ快適グッズを足していく——それで十分です。この記事は、あなたのペースで「必要なもの」から選べるように作りました。
紹介するグッズは、車中泊の一晩の流れに沿って、3つのステップに分けました。「寝て、過ごして、備える」。この順番で見ていけば、あなたの愛車が、少しずつ快適な宿に変わっていくのを感じられるはずです。

車中泊の満足度は、ほぼ「眠りの質」で決まります。そして、平らに足を伸ばして眠ることは、エコノミークラス症候群を防ぐ健康面でも何より大切。まずはここから、しっかり整えましょう。
① 寝床マット ── すべての土台。これだけは妥協しないで
寝床マットは、車中泊でいちばん最初に揃えてほしい一品。シートの段差や底冷えを防ぎ、自宅のベッドのような寝心地をつくってくれます。選び方は大きく2つ。「どんな車でも使える汎用タイプ」か、「自分の車にピッタリの車種専用タイプ」。順にご紹介します。
FIELDOOR 車中泊マット(電動ポンプ付き・厚さ10cm)
どんな車でもOK。ボタンひとつ、約70秒でベッドが完成。
「マットは欲しいけど、自分で空気を入れるのが大変そう…」——そんな心配を、まるごと解決してくれるのがこの一台です。電動ポンプを内蔵していて、ボタンを押すだけで約70秒、自動でふくらみます。撤収も楽々。日本のアウトドアブランド「フィールドア」の人気モデルで、楽天では1位を獲得した実力派です。
- 厚さ:10cm(シートの凸凹や底冷えをしっかりカット)
- サイズ:幅75×奥行200cm(シングル)
- ふくらませ方:電動ポンプ内蔵・約70秒で自動
- 連結:可能(複数枚をボタンでつなげられる)
- 断熱性:高く、オールシーズン使える
- 実勢価格:約8,910〜10,500円(記事執筆時点では楽天・Yahoo!がお得)
- 電動ポンプで約70秒。初心者の「空気入れが面倒」を完全解決
- 10cmの極厚で、硬いシートの上でも底つき感なし
- 断熱性が高く、夏のひんやり・冬の底冷えをやわらげる
- 連結できるので、二人や、より広く使いたいときも安心
- Amazonの口コミは星3.9とやや控えめですが、これは電動ポンプ付きの新しめモデルでレビューがまだ少ないため(楽天・Yahoo!では星4.7〜4.8と高評価です)
- 厚みがある分、収納サイズはそれなり。トランクの空きスペースを確認しておくと安心です
- 車種を問わず、どんな車でも手軽に使いたい方
- とにかく空気入れの手間をかけたくない方
- 車中泊デビューの「最初の一枚」を探している方
趣味職人 くるマット(車種専用)
「自分の車に、すき間なくピッタリ」を求めるなら、こちら。
汎用マットで十分快適ですが、「もっと自分の愛車にフィットさせたい」という方には、車種専用設計の「くるマット」という選択肢があります。お車の座席のすき間や段差を埋めるように作られていて、フラットな寝床をつくり出します。安心の日本製です。
- 車種別の専用設計(自分の車に合わせて選べる)
- 中材は沈み込みにくい硬質ウレタンで、安定した寝心地
- カバーは取り外して丸洗いOK。汗や飲みこぼしも清潔に
- 静電気・ホコリを防ぐ「制電糸」入り
- 実勢価格:約9,900〜10,900円(セット枚数は車種により異なる)
- 車種にすき間なくフィットし、段差をしっかり解消
- 日本製で品質・耐久性が安心
- 丸洗いできていつも清潔
- 汎用マットより、自分の愛車にピッタリ合わせたい方
- 丸洗いできる清潔さを重視する方
② 安眠グッズ ── 首・目・耳をいたわる、ぐっすりの仕上げ
安眠3点セット(エアー枕・アイマスク・耳栓)
光と音をやわらげ、首をやさしく支える。小さいけれど、頼れる相棒。
マットで寝床を整えたら、最後の仕上げは「安眠グッズ」。車中泊の夜は、街灯の光や他車のエンジン音、慣れない姿勢で、意外と眠りが浅くなりがちです。そこで活躍するのが、エアー枕・アイマスク・耳栓の3点セット。光と音をやわらげ、首をやさしく支えてくれます。
ちなみに——首をしっかり支えて、楽な姿勢で眠ることは、エコノミークラス症候群の予防にもつながります。小さなグッズですが、健康の面でも侮れません。
選び方は、気楽でOKです。安眠グッズは、作りがどれもよく似た消耗品のジャンル。ですので、肩の力を抜いて、レビューの数と評価、お値段を見て、ピンと来たものを選べば十分です。空気で膨らませるエアー枕タイプなら、使わないときは小さく畳めて、防災ポーチにもすっぽり収まります。
- 内容:エアー枕(空気枕)+アイマスク+耳栓の3点
- 価格:約1,000〜2,400円ほど
- 携帯性:◎(空気を抜けばコンパクト・旅行や防災にも)
- 慣れない車内でもぐっすり眠りたい方
- 旅行や防災用にもひとつ備えておきたい方

快適な寝床ができたら、次は起きている時間です。食事をしたり、スマホを眺めたり、外の視線を気にせずくつろいだり——。「眠るまでの時間」「朝のひととき」を心地よくする4つのアイテムです。
③ 車載テーブル ── 食事も、スマホも、ひと休みも、ぐっと快適に
サンワダイレクト 車載テーブル(200-CARTB001)
運転席にも後部座席にも。1台2役の万能テーブル。
車の中でお弁当を広げたり、飲み物を置いたり、ノートパソコンで作業したり。あると一気に「居心地のいい空間」に変わるのが、車載テーブルです。このテーブルは、運転席のハンドルにも、後部座席(前席ヘッドレスト)にも取り付けられる前後2WAY。1人でくつろぐにも、後部座席でゆったり過ごすにも、これ1台でこなせます。パソコンメーカーとしておなじみ「サンワサプライ」の製品で、安心感もあります。
- 取り付け:ハンドル/後部座席ヘッドレストの2WAY
- 天板:14インチのノートパソコンが置ける広さ
- 角度・高さ:自由に調整でき、調整したまま折りたためる
- 便利機能:スマホ立てかけ溝、小物の落下防止ストッパー付き
- 重量:約1.25kg(軽量)/実勢価格:約4,980〜5,980円(楽天がお得)
- 運転席でも後部座席でも使えるので、1人車中泊にちょうどいい
- 角度を保ったまま折りたためて、出し入れがラク
- スマホ立てかけ溝+落下防止ストッパーで、細かな気配りも◎
- 耐荷重は3kg未満。ノートパソコン1台+飲み物くらいまでが目安で、載せすぎないのがコツ
- ハンドルカバーを付けていると、ハンドルには取り付けできません(その場合は後部座席のヘッドレストで使えます)
- Amazonの口コミは星3.6とやや控えめですが、楽天では1位を獲得しています
- 後部座席でお弁当やスマホ・PC作業をゆったり楽しみたい方
- 1台で前も後ろも使える、融通のきくテーブルが欲しい方
④ 目隠し ── プライバシーを守れば、車内は安心できる個室になる
外から車内が見えると、着替えも、食事も、就寝も落ち着きません。目隠しは、車内を"安心できる個室"に変える大切な装備です。手軽な「カーテン式」と、車種にピッタリの「シェード式」、2つをご紹介します。
セイワ 楽らくマグネットカーテン(Z86)
マグネットでサッと装着。開け閉めも自由自在。
窓のフチにマグネットでペタッと貼るだけの、手軽なカーテンです。吸盤を使わないので、ガラスに跡が残らず、付けたまま開け閉めもできるのが嬉しいところ。星4.2/6,000件超のレビューを集める、車用カーテンのベストセラーです。
- 取り付け:マグネット式(吸盤いらず・跡が残らない)
- 遮光・UVカット:遮光生地でUVカット率約99.8%
- サイズ:Mサイズで高さ約52×幅約70cm・2枚入り
- 実勢価格:約1,100〜1,680円(記事執筆時点ではAmazonがお得)
- 吸盤不要で、付けっぱなしのまま開け閉めできる手軽さ
- 跡が残らず、着脱もかんたん
- お手頃価格で、まず揃える1枚にぴったり
- どんな目隠しも共通ですが、走行中、特に夜間やバックのときは必ず外してください(後方が見えなくなり危険です)
- まずは手軽に・お手頃にサイド窓の目隠しを始めたい方
- 付けっぱなしで開け閉めの自由がほしい方
アイズ マルチシェード
車種にミリ単位でフィット。目隠し・断熱・結露対策まで。
「もっとしっかり、すき間なく隠したい」「断熱もしたい」という方には、車種専用設計のアイズ マルチシェードを。500車種以上に対応し、窓にミリ単位でフィット。国内自社工場でつくられる高断熱の3層構造で、夏の暑さ・冬の冷気を防ぎ、結露を抑える効果まであります。
- 車種専用設計(500車種以上・すき間なくフィット)
- 構造:高断熱の3層構造(アルミ蒸着+中綿+難燃素材)・国内自社生産
- 効果:目隠し+断熱+保温+結露の抑制
- 選べるセット:全窓セット/リヤだけのセットなど、必要な範囲で選べる
- 実勢価格:例・N-BOXのリヤセットで約19,250〜22,330円(車種・セットで変動)
- すき間のないフィット感で、目隠し・遮光が完璧
- 断熱・保温で夏も冬も快適、しかも結露対策にもなる
- リヤだけ・全窓と、欲しい範囲を選べる
- 車種・ショップによってセットの枚数が異なるので、必ず自分の車種のページで内容を確認してください
- しっかりした作りのぶん、価格はやや上がります(本格的に快適さと断熱を求める方向けの一品です)
- リヤ周りだけ隠せれば十分な方も、全方位しっかり隠したい方も
- 目隠しに加えて、断熱・結露対策まで求める方
⑤ 換気&虫よけ ── 窓を開けて、虫は入れず、空気を入れ替える
窓を閉め切ると、空気がこもり、結露で窓がびっしり、夏は熱がこもって寝苦しい。かといって窓を開ければ虫が入ってくる……。これを解決するのが車用の網戸と換気ファンです。
そして大切な安全の話。夏でも、エアコンをかけたままエンジンを切らずに眠るのは禁物です(一酸化炭素中毒・バッテリー上がりの危険)。網戸で窓を少し開けて換気し、扇風機で空気を回す——これが、安全で涼しい正解です。
まず、お車の「ドアの形」で網戸を選びましょう
| お車のドア | おすすめの網戸 |
|---|---|
| 前後の普通のドア(横に開く) | カーメイト LM35(フロント)/LM36(リヤ) |
| スライドドア(軽ハイトワゴン・ミニバン) | セイワ IMP040(スライドドア専用) |
| 車種にピッタリ派(ワンランク上) | アイズ ウィンドーバグネット |
カーメイト 防虫ネット Ver.2(LM35フロント/LM36リヤ)
窓にかぶせてマグネットで留めるだけ。風は通して、虫は防ぐ。
窓のフチにかぶせて、内蔵マグネットでピタッと固定するだけ。目の細かいメッシュで、風を通しながら虫の侵入を防ぎます。フロント用(LM35)とリヤ用(LM36)があり、軽自動車からミニバン・SUVまで幅広く対応。洗濯機で丸洗いもでき、収納袋付きです。
- 取り付け:マグネット+調節ベルトで、いろんな車種にフィット
- メッシュ:1.5mm穴で、小さな虫もブロック
- セット:左右2枚入り(フロント用・リヤ用それぞれ)
- 実勢価格:各約2,980〜3,480円(Amazon・楽天がお得)
- かぶせてマグネットで留めるだけのかんたん装着
- 前後そろえれば、車内をしっかり虫よけ&風通し
- 丸洗いできて清潔、収納袋付き
- 前後が普通に開くドアのお車の方
- まず手頃に虫よけと換気を両立したい方
セイワ 車用 防虫ネット(IMP040)
スライドドア専用。軽ハイトワゴン・ミニバンの強い味方。
最近人気のスライドドアの車(N-BOX・タント・スペーシア・セレナなど)にぴったりの専用ネットです。Amazonでは星4.2/1,400件超を集めるベストセラー。マグネットでサッと装着でき、目の細かいメッシュで換気と虫よけを両立します。
- 取り付け:窓枠に被せて上下のマグネットでピタッと密着(工具不要・隙間ができにくい)
- メッシュ:目の細かい生地で、虫を防ぎながら心地よい風を通す
- セット:左右2枚入り・取付可能サイズ 幅1150×高さ810mm(軽〜ワンボックス・SUV・ミニバン対応)
- 収納:薄くて軽く、丸めてドアポケットにすっきり。IMP038〜042のサイズ展開あり
- マグネットで工具いらず・サッと着脱できる手軽さ
- 上下のマグネットで密着し、隙間からの虫の侵入を防ぐ
- 星4.2/1,400件超のベストセラーで安心の実績
- 走行中は使用禁止。風圧で外れる危険があるので、必ず停車中だけ使ってください(走行前に外す)
- 金属の窓枠にしか付きません。アルミ・樹脂・FRP製のドア枠だとマグネットがくっつかないので、事前にご確認を
- 雨の日は使えません。メッシュなので雨が入ります。濡れたまま放置するとカビの原因になるので、しっかり乾かして
- 砂やホコリが付いたまま装着すると、車体が擦れて傷つくことも。装着前に軽く拭くと安心です
- 車種によっては、角に少し隙間ができることがあります(装着時にひと調整を)
- スライドドアのお車で、窓まわりをしっかり虫よけしたい方
アイズ ウィンドーバグネット(車種専用)
網戸を付けたまま、窓の開け閉めができる。
「もっと本格的に」という方の憧れの一品。各車種の窓枠にジャストフィットする専用設計で、網戸を付けたまま窓ガラスを開け閉めできるのが最大の魅力(急な雨や冷気にもすぐ対応)。国内工場でのハンドメイド生産で、品質も安心です。
- 取り付け:窓枠の溝にはめ込むだけ(工具不要・誰でも簡単に着脱)
- 素材:枠はABS樹脂、網はグラスファイバー。タバコの火やペットの爪にも強い頑丈さ
- 設計:車種別専用・国内工場でハンドメイド生産
- 強み:網戸を装着したまま窓の開閉ができる
- 網戸を付けたまま窓を開け閉めできる(急な雨・冷気にすぐ対応)
- ABS樹脂+グラスファイバーで丈夫・長持ち
- 車種にジャストフィットの国内ハンドメイド
- 運転席・助手席用は、走行中は必ず外してください。フロント側に付けたまま走ると道路交通法違反になる可能性があります(停車中の車中泊・休憩時のみ使用を)
- 後部座席用は付けたまま走行できますが、窓を開けて走ると風圧で変形・破損したり、風切り音が出ることが(特に高速道路で注意)
- 目隠し効果は低いです(虫よけ用の黒い細かい網のため)。視線をしっかり遮りたいときは、④の「アイズ マルチシェード」と組み合わせるのがおすすめ
- 枠に厚みがあるぶん、何も付けないときより開口部(風の通り道)は少し狭くなります
- シーズン中ずっと付けっぱなしにする場合は、振動で少しずつズレることがあるので、時々はめ込み具合をチェックしてください
- 車中泊が生活の一部になり、"初心者を卒業する頃"に揃えたい方
- 網戸を付けたまま窓を開け閉めしたい方
換気ファン:メルテック カーファン(CF-120/CFT-01)
車内の空気を循環。CF-120はクリップ式、CFT-01はヘッドレスト取付。
網戸で窓を開けたら、ファンで空気を動かすと、こもった空気も結露もぐっと減ります。CF-120はクリップでサッと留められるタイプ、CFT-01は前席のヘッドレストに付けて後ろまで風を送れるツインファン。どちらも風量2段階・角度調整ができます。
- どちらもシガーソケット(DC12V)式です。エンジンを切った車中泊で、車のバッテリーに直接つなぎっぱなしにすると「バッテリー上がり」の危険があります
- 車中泊では、シガーソケット出力のあるポータブル電源(後ほど⑦でご紹介)につないで使うのが安心です
- ポータブル電源と組み合わせて、しっかり換気・送風したい方
ポータブル電源を持たない手軽派へ:充電式ファンという手も
「まだポータブル電源は持っていない」という方には、充電式(バッテリー内蔵)のファンがおすすめです。車のバッテリーを使わないので、バッテリー上がりの心配がありません。以前「夏の暑さ対策グッズおすすめ9選」でご紹介したFreeFly 充電式クリップ扇風機が、クリップで手軽に留められて車中泊にもうってつけです。
⑥ LEDランタン ── 車内を、やさしい灯りで包む
GENTOS エクスプローラー EX-X777D
焚き火のような超暖色。電池で動くから、防災にも頼れる。
明るすぎるとまぶしく、車外からも目立ってしまうもの。このGENTOS(ジェントス)の人気ランタンは、色温度1800Kの超暖色で、まるで焚き火やガスランタンのようなあたたかい光。炎のようにゆらぐキャンドルモードまで搭載し、車内が一気にくつろぎ空間になります。
- 明るさ:最大420ルーメン(調光して落とせるので、まぶしくない)
- 光の色:超暖色1800K+ランダムキャンドルモード
- 電源:単1形電池×3本(充電不要・電源がなくても使える)
- タフさ:IP64の耐塵防滴・2m落下耐久・吊り下げフック付き
- 実勢価格:約3,000〜3,200円(Amazon・楽天がお得)
- 超暖色でまぶしくないうえ、暖色は虫が寄りにくい(⑤の虫よけとも好相性)
- 電池で動くから、充電切れの心配なし。停電・防災のときにも頼れる
- IP64+2m耐久で、アウトドアでも安心
- 3チャネルの中でYahoo!はやや割高なので、Amazon・楽天がお得です
- 単1電池はかさばる代わりに、長時間(エコモードで約110時間)長持ちします
- 車内をまぶしくない、あたたかい灯りで包みたい方
- ランタンを防災の備えとしても活用したい方

ここからが、車中泊を一気にレベルアップさせ、そして防災の備えにもなる、この記事の核心です。電気があれば、お湯を沸かし、食べ物を冷やし、扇風機やスマホも使えて、車内が"小さな部屋"に変わります。そして災害時には、それがそのまま命綱になります。
⑦ ポータブル電源 ── 車中泊の主役。そして"動く非常用電源"
ポータブル電源を選ぶとき、いちばん大事なのが「出力(W)」です。後ほどご紹介するケトル(600W)を使うには、定格800W以上が安心の目安。容量(Wh)は「どれだけ長く使えるか」、出力(W)は「強い電気を出せるか」——この2つで選びます。信頼の3ブランドを安い順に比較しました。
EcoFlow RIVER 2 Pro
安い・大容量・走行充電ケーブル付き。初心者の最初の一台に。
3機種を比べて、いちばんバランスが良く、お手頃だったのがこれ。容量768Whと余裕があり、出力800W(X-Boost機能で最大1000Wまで対応)でケトルもしっかり使えます。さらに、走行充電のケーブルが最初から付いてくるのが嬉しいポイント。家庭のコンセントから約70分でフル充電できる速さも魅力です。
- 容量/出力:768Wh / 定格800W(X-Boostで最大1000W)
- バッテリー:リン酸鉄(約3,000回・約10年の長寿命)
- 走行充電ケーブル:標準付属(追加出費なし)
- ソーラー充電:最大220W対応/AC満充電:約70分(超高速)
- シガーソケット出力:あり(⑤の換気ファンや車載冷蔵庫を動かせます)
- 重量:約7.8kg/実勢価格:約38,000〜44,000円(楽天がお得・セールで変動)
- 3機種でいちばん手頃なのに、容量はたっぷり768Wh
- 走行充電ケーブルが付属(Jackeryは別売なので、ここが大きな差)
- 約70分でフル充電できる速さ+X-Boostで使える家電の幅も広い
- 価格はセールで上下するので、購入時に3チャネルを見比べると安心です
- 約7.8kgと、軽くはありません(持ち運べる重さですが、積み下ろしは両手で)
- コスパと容量を重視する、初心者の最初の一台に
- 買ってすぐ走行充電も始めたい方
他の2機種とも、公平に比べてみました
「もっと出力が欲しい」「とにかく軽いほうがいい」——人によって最適は変わります。源さんが調べた3機種を、正直に並べます。
| 比べるポイント | EcoFlow RIVER 2 Pro(本命) | Anker Solix C800 Plus | Jackery 600 Plus |
|---|---|---|---|
| 容量 | 768Wh | 768Wh | 632Wh |
| 出力 | 800W(X-Boost1000W) | 1200W(パワフル) | 800W |
| 走行充電ケーブル | 付属 | 付属 | 別売(+約4,600円) |
| ソーラー | 220W | 300W | 対応 |
| 重量 | 7.8kg | 10.9kg(重め) | 7.3kg(最軽量) |
| 特徴 | 安い・バランス◎ | 高出力・LEDライト内蔵 | 軽量・長寿命 |
| 最安価格の目安 | 約38,300円 | 約45,800円 | 約56,780円 |
Anker Solix C800 Plus(高出力&ライト内蔵派に)
出力1200Wと余裕があり、伸縮式のLEDキャンプライトを本体に内蔵。お湯も速く沸き、ランタン代わりにもなります。その分やや重め(約10.9kg)です。
Jackery 600 Plus(軽さ・長寿命を重視する方に)
3機種でいちばん軽い約7.3kg。充放電約4,000回の長寿命で、国内サポートの安心感も。ただし走行充電ケーブルは別売で、価格はやや高めです。
充電方法も知っておこう(走行充電・ソーラー)
ポータブル電源は、運転中に車のシガーソケットから充電できます(走行充電)。次の目的地まで走る間に少しずつ充電できるので、連泊もラクになります。
なお、走行充電のケーブルはEcoFlow・Ankerは標準付属ですが、Jackeryは別売です。Jackeryを選ぶ方は、安全性の高い純正ケーブル(型番JA-CA02A・約4,600円)がおすすめ。安く済ませたい場合は互換品もありますが、その際は必ず「DC8020」端子のものを選んでください(旧型の細い端子は合いません)。
【源さん体験談②】正直に言うと、源さんもまだ持っていません。でも──

正直にお話しします。源さん、実はまだポータブル電源を持っていないんです。
でも、この記事のために調べているうちに、すっかり欲しくなってしまいました。だって、考えてみてください。源さんの愛車はトランクが広いので、そこにポータブル電源をひとつ積んでおくだけで——
- お湯が沸かせる。それだけで、カップラーメンも、淹れたてのドリップコーヒーも、車の中で楽しめる
- スマホはいつでも充電し放題。残量を気にせず、写真も地図も思う存分
- 扇風機もライトも、心ゆくまで使える
ふだん源さんがお弁当を広げたり、スマホやパソコンで作業したりしている、あのお気に入りの後部座席が——そのまま"小さな部屋"に変わるんです。
「こんなに快適な空間が、専用車じゃない普通のセダンで作れるのか」。調べながら、源さんは一人でワクワクしていました。
そして、いろいろ比べてみて「これだな」と思ったのが、EcoFlow RIVER 2 Pro。コスパが良く、電源の差し込み口も多く、走行充電のケーブルまで最初から付いてくる。初心者の最初の一台に、ちょうどいいと感じました。次のドライブが、待ち遠しくて仕方ありません。
⑧ 電源で使えるもの ── お湯を沸かし、冷やす。車内が小さなキッチンに
ポータブル電源を手に入れたら、ぜひ使ってほしいのが電気ケトルと車載冷蔵庫。この2つがあれば、車内での食事と飲み物が、ぐっと豊かになります。
小型ケトル:タイガー 蒸気レス電気ケトル PCJ-H081
ホテル仕様の600W。蒸気が出ないから、車内でも安全。
電気ケトルは、実は消費電力(W)に注意が必要です。家庭用は1300W前後が多く、それだとポータブル電源(800W)では使えません。そこでおすすめなのが、このタイガーの業務用モデル。定格はわずか600Wで、ホテルの客室向けに作られた、電気にやさしい一台です。しかも蒸気が出ない「蒸気レス構造」で、車内でも結露ややけどの心配が少なく安心です。
- 消費電力:定格600W(800Wのポータブル電源で使えます)
- 容量:0.8L(カップ麺の500mlもOK)
- 安全性:蒸気レス・転倒お湯もれ防止・本体二重構造・カラだき防止・給湯ロック
- 実勢価格:約7,091〜7,800円
- 600Wの低消費電力で、ポータブル電源でお湯が沸かせる貴重な一台
- 蒸気レスで車内でも安全。倒れてもお湯がもれにくい
- ホテル採用の信頼ブランド・タイガー製
- 消費電力をおさえている分、お湯が沸くのは少しゆっくりです(カップ1杯の140mlで約2分、500mlで約5〜7分)。でも車中泊では十分。「その数分で車内を整える」と思えば、ちょうどいいテンポです
- Amazonの口コミは控えめですが、業務用(ホテル採用)の信頼モデルです
- 車内でカップ麺・コーヒー・お茶を楽しみたい方
- ポータブル電源で安全にお湯を沸かしたい方
車載ポータブル冷蔵庫:アイリスオーヤマ PCR-20U
車載冷蔵庫があれば、その手間がまるごと不要。スイッチひとつですぐ冷えて、長時間そのまま。しかも、以前ご紹介したSUOのPCMクールリング(首を冷やすグッズ)も冷やし放題。これはもう、快適すぎますね。──源さん談
このアイリスオーヤマのPCR-20Uは、省エネのコンプレッサー式。冷えたら自動で休む断続運転なので、電気のもちが良く、ポータブル電源との相性も抜群です。
- 方式・容量:コンプレッサー式・20L(500mlペットボトル約15〜18本)
- 温度:−20〜20℃(冷蔵も冷凍も)
- 電源:AC100V+DC12V/24V(ポータブル電源のシガー出力から直結でき、ムダなく使えます)
- 省エネ:ECO(節電)モードで約30W(実測で5℃・8時間でも電気代わずか)
- 安心機能:車のバッテリーを守る「バッテリー上がり防止機能」付き
- 実勢価格:約16,980〜19,800円(楽天がお得)
- 氷いらずで、すぐ冷えて長時間キープ。クーラーボックスの手間から解放
- ECOモード30Wの省エネ。先ほどのEcoFlow(768Wh)なら、一晩動かしても余裕です
- 冷凍もできるので、保冷剤やSUOクールリングの冷やし直しにも便利(SUOクールリングは「夏の暑さ対策グッズおすすめ9選」でも詳しくご紹介しています)
- 本体だけでは動きません(バッテリー内蔵ではない外部電源式)。ポータブル電源・シガーソケット・家庭用コンセントのいずれかが必要です。だからこそ、⑦の電源とセットがおすすめ
- コンプレッサーが動くとき、間欠的に「ブーン」と音がします。気になる方は枕元から少し離して置くと快適です
- 氷の買い足し・溶けた水の処理から解放されたい方
- 飲み物・食材・保冷剤を長時間しっかり冷やしたい方
⑨ 非常用トイレ・防災 ── 「もしも」への備えが、安心を連れてくる
車中泊で意外と困るのがトイレです。夜中、近くにトイレがない。渋滞で動けない。そんなとき、携帯トイレがひとつあるだけで、心の余裕がまったく違います。そしてこれは、災害で水が止まったときにも、そのまま役立ちます。
携帯トイレ:ケンユー ベンリー袋G 防臭袋プラス
「ダブルの防臭」で、ニオイ漏れを防ぐ。約10年保存できる安心。
携帯トイレでいちばん大事なのが防臭力。この「ベンリー袋G」は、殺菌・消臭成分入りの凝固剤と、ニオイを通しにくい防臭袋のダブルでニオイをブロック。汚物袋は中身が透けにくく、約10年の長期保存もできるので、車に積みっぱなしの備えにも最適です。雑誌『LDK』の検証でも高く評価された、信頼の国産防災ブランドの一品です。
- 防臭:凝固剤+防臭袋のダブルでニオイ漏れを防ぐ
- 中身:透けにくい着色の袋でプライバシーに配慮
- 保存:約10年(防災備蓄にぴったり)
- 価格:10回分で約1,263〜1,425円
- 防臭力が高く、ゴミ回収まで日数がかかる災害時も安心
- 約10年保存で、車に常備しておける
- 凝固剤で固めるので、処理がかんたん
- 車内で使うときのプライバシーは、④の目隠し(カーテン・シェード)が役立ちます。セットで備えると安心です
- 夜間や渋滞時のトイレの不安をなくしたい方
- 車中泊と防災、両方の備えをひとつで叶えたい方
防災リュック:アイリスオーヤマ 防災リュックセット 33点 BRS-33
防災士監修の33点セット。「車に積む装備」と役割分担。
いざ車を離れて避難するときのための一式を。このアイリスオーヤマの防災リュック(BRS-33)は、防災士監修で、避難生活の最初の一日に必要な33点がコンパクトにまとまっています。約3kgと軽量で、夜道で目立つ反射板付き。今回ご紹介した車の装備(冷蔵庫・ケトルなど)が"食と電気"を支え、このリュックが"持ち出しの備え"を担う——そんな役割分担で、備えが完成します。
- 防災士監修・33点セット(エア枕・アルミブランケット・携帯トイレ・救急用品・食器類ほか)
- 重量:約3kg(女性や高齢の方でも持ち運びやすい)・容量26L・反射板付き
- 価格:約3,978〜4,970円
- 防災士監修で、必要なものが過不足なくそろう
- 軽量で持ち出しやすい・夜の避難に安心の反射板付き
- 車の装備と合わせれば、車内でも、車を離れても備えられる
- このセットには食料・保存水は含まれていません。ですが、車中泊の冷蔵庫・ケトルが食の面を補うので、車の装備と合わせれば心強い備えになります
- セットにも簡易トイレは入っていますが、防臭力を重視するなら、トイレは専用品(上のケンユー)を主役に、セットのものは予備と考えるのがおすすめです
- 車中泊をきっかけに、家族の防災も見直したい方
- 「持ち出し用」の備えを、ひとつにまとめて用意したい方
🚗 車中泊の装備は、そのまま"動く防災キット"になる
ここまで揃えてみて、お気づきでしょうか。マット、ポータブル電源、ランタン、簡易トイレ……車中泊のための「必要なもの」は、そっくりそのまま、災害のときの備えになるのです。
導入でお話しした南海トラフのように、いざというとき、あなたの愛車が"動く避難所"になります。楽しむための装備が、家族を守る備えにもなる——これこそ、車中泊グッズの、いちばん心強いところかもしれません。
コラム1:夏の車中泊、暑い夜を涼しく乗り切るコツ

夏の車中泊で、いちばんの敵は「夜の暑さ」です。日が落ちても、車体にこもった熱はなかなか抜けません。でも、今回ご紹介した装備を上手に使えば、ぐっと涼しく過ごせます。
① 涼しい「場所」を選ぶ……標高の高い高原や、風の通る海沿いなど、夜に気温が下がる場所を選ぶだけで、快適さがまるで違います。
② 熱を「こもらせない」……日没後も車内に熱が残ります。④のアイズ マルチシェードの断熱で外の熱を遮りつつ、⑤の網戸で窓を少し開けて換気。そしてファンで空気を入れ替える。この合わせ技で、こもった熱と湿気を逃がします。
③ 「冷たさ」を持ち込む……⑧の車載冷蔵庫で凍らせたペットボトルや保冷剤を枕元に置けば、ひんやり快適。SUOのクールリングを冷やしておくことをおすすめします。
「暑いから、エアコンをつけっぱなしで寝よう」——これは絶対にやめてください。エンジンをかけたままの車中泊は、一酸化炭素(CO)中毒の危険があります(JAFの実験では、わずか22分で命の危険レベルに)。網戸で換気しながら、ポータブル電源で扇風機を回す。これが、安全で涼しい正解です。
🔗 もっと詳しい暑さ対策は、こちらの記事で徹底解説しています。
- 車内の暑さ対策グッズおすすめ9選(サンシェード・ネッククーラー・冷感シートなど)
- 夏の暑さ対策グッズおすすめ9選(ひんやりタオルケット・SUOクールリング・接触冷感の寝具など、お部屋の暑さ対策も)
コラム2:どこに停める? 安全に車中泊できる場所ガイド
初心者の方がいちばん不安なのが、「そもそも、どこで寝ていいの?」ということ。ここは、しっかり押さえておきましょう。
① いちばん安心なのは「RVパーク」
RVパークは、日本RV協会が認定した車中泊専用の場所。2026年には全国600カ所以上に広がっています。24時間使えるトイレ・電源・ゴミ処理が整い、料金は1泊2,000〜4,000円ほど。温泉や道の駅に併設されたところも多く、車中泊デビューに、いちばんおすすめです。
② 道の駅は「仮眠はOK・宿泊はNG」が原則
道の駅は、本来は休憩施設。国土交通省も「宿泊目的の利用はご遠慮ください」としています。ただし最近は、車中泊専用スペースを設けて公認している道の駅も増えてきました。利用する際は、看板や公式サイトでルールを必ず確認しましょう。
③ 「予約アプリ」で泊まれる場所を探せる時代に
- Carstay(カーステイ)……全国350以上の車中泊スポット
- 道の駅+車中泊マップ(drivePmap)……道の駅・温泉・仮眠場所をまとめて検索
- くるま旅クラブ……RVパークの検索・予約
「勝手に停める」のではなく、「登録された場所を予約して泊まる」のが、新しい安心スタイルです。
注目:コンビニで車中泊できる時代が来るかも
実は今、コンビニが車中泊サービスに参入するという、新しい動きが始まっています。ローソンが2025年から、日本RV協会と組んで、千葉県の店舗の駐車場でコンビニ初の「RVパーク」の実証実験を行っています(1泊2,500〜3,000円・専用サイトで予約)。24時間トイレが使えて、買い物もできて、お店の人がいる安心感——これは初心者にとって、まさに理想的。今はまだ試験的な取り組みですが、好評なら全国に広がる可能性があり、今後に注目です。
④ そして、いちばん大切な「マナー」
最後に、これだけは忘れないでください。宿泊が禁止されている場所では、寝ない。長時間のアイドリング・ゴミの放置・騒音は、しない。
実は、一部の人のマナー違反が原因で、「車中泊禁止」になる道の駅が年々増えています。一人ひとりが気持ちよく使うことが、この素敵な趣味を、未来に残すことにつながります。源さんからの、心からのお願いです。
【源さん体験談③】ヨーロッパ車が教えてくれた"心配り"と、安全への気づき

源さんの愛車には、実は最初から「手動式のリヤシェード」が付いています。後ろのガラスを、レバーひとつで覆える日よけです。
夏の強い日差しをやわらげ、後部座席のプライバシーも守ってくれる。15年連れ添ってきて、しみじみ思うんです。「さすがヨーロッパの車。こういう"心配り"が、最初からちゃんと備わっているんだなあ」と。

でも、この便利なリヤシェードには、ひとつ大切な"使い方の約束"があります。それは——走っているとき、特に夜間やバックのときは、必ず下ろすこと。シェードを上げたままだと、後ろの視界がほとんど見えなくなり、とても危険なんです。源さんも、これだけは肝に銘じています。
そして、これは今回ご紹介した④の目隠し(カーテン・シェード)にも、そっくり当てはまります。
源さんの愛車には最初から付いていましたが、多くの車には付いていません。でも、大丈夫。この"目隠しの心地よさ"は、後付けのグッズで、ちゃんと手に入れられます。だからこそ、付いていない車に乗るあなたにこそ、今回の目隠しグッズを届けたいのです。

最後に、源さんが本当にお伝えしたいことを。車中泊は、自由で、楽しくて、心が解放される、すばらしい時間です。でも、その楽しさは、正しい知識と、命と健康を守る備えがあってこそ、心から安心して味わえるもの。一酸化炭素中毒、エコノミークラス症候群、そして、いつ来るか分からない災害——。
だから源さんは、この記事で紹介した"必要なもの"を、「快適さ」と「あなたの安全」の両方の目線で、本気で選びました。あなたの大好きな車での夜が、安全で、心地よくて、最高の思い出になりますように。
よくある質問(Q&A)

まとめ早見表 ── 車中泊に必要なもの9項目
| ステップ | 項目 | おすすめ商品 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
| 🟦寝る | ① 寝床マット | FIELDOOR 10cm(汎用)/趣味職人 くるマット(車種専用) | 約8,900〜10,900円 |
| 🟦寝る | ② 安眠グッズ | エアー枕+アイマスク+耳栓 3点セット | 約1,000〜2,400円 |
| 🟩過ごす | ③ 車載テーブル | サンワダイレクト 200-CARTB001 | 約4,980〜5,980円 |
| 🟩過ごす | ④ 目隠し | セイワ Z86(手軽)/アイズ マルチシェード(車種専用) | 約1,100円〜/約19,000円〜 |
| 🟩過ごす | ⑤ 換気&虫よけ | カーメイト LM35・LM36/セイワ IMP040/メルテック CF-120・CFT-01 | 網戸 約3,000円〜/ファン 約2,400円〜 |
| 🟩過ごす | ⑥ LEDランタン | GENTOS エクスプローラー EX-X777D | 約3,000円〜 |
| 🟧電気と備え | ⑦ ポータブル電源 | EcoFlow RIVER 2 Pro(本命)/Anker C800 Plus/Jackery 600 Plus | 約38,300円〜 |
| 🟧電気と備え | ⑧ ケトル&冷蔵庫 | タイガー PCJ-H081/アイリス PCR-20U | ケトル約7,000円〜/冷蔵庫約16,980円〜 |
| 🟧電気と備え | ⑨ トイレ&防災 | ケンユー ベンリー袋G/アイリス 防災リュック BRS-33 | トイレ約1,300円〜/リュック約3,978円〜 |
まずは ① 寝床マット → ④ 目隠し → ⑥ ランタン → ⑨ 携帯トイレ。この4つがあれば、最低限の車中泊デビューはばっちりです。慣れて「もっと快適に」と思ったら、⑦ ポータブル電源以降を少しずつ。全部を一度に揃えなくて大丈夫ですよ。
メーカー公式情報
今回ご紹介した商品の、各メーカーの公式サイトです。製品の詳細や、車種への適合は、公式サイトでも確認できます。
🟦 寝る
FIELDOOR(フィールドア):https://fieldoor.com/
趣味職人:https://www.hobbyman.jp/
※安眠グッズはノーブランド品のため、メーカー公式情報はなし
🟩 過ごす
サンワサプライ(サンワダイレクト):https://www.sanwa.co.jp/
セイワ(SEIWA):https://www.seiwa-c.co.jp/
株式会社アイズ:https://www.aizu-rv.co.jp/
カーメイト(CARMATE):https://www.carmate.co.jp/
メルテック(大自工業):https://www.daiji.co.jp/
GENTOS(ジェントス):https://www.gentos.jp/
🟧 電気と備え
EcoFlow(エコフロー):https://www.ecoflow.com/jp
Anker(アンカー・ジャパン):https://www.ankerjapan.com/
Jackery(ジャクリ):https://www.jackery.jp/
タイガー魔法瓶:https://www.tiger-corporation.com/
アイリスオーヤマ:https://www.irisohyama.co.jp/
ケンユー:https://www.kenyuu.co.jp/
🔮 次回予告

今回ご紹介した車中泊の装備——ポータブル電源、簡易トイレ、ランタン……実はこれ、そのまま「もしも」のときの備えにもなります。記事の中でも触れた通り、車中泊グッズは"動く防災キット"でもあるんです。
そこで次回は、車だけでなくご家庭も含めた「防災グッズ」を本気で見直す特集をお届けします。災害は、いつ来るか分かりません。でも、備えていれば、心は穏やかでいられます。源さんと一緒に、無理なく、でもしっかり、本当に「必要なもの」を選んでいきましょう。ぜひあわせてご覧ください。
源さんからの、最後の言葉

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
車中泊って、特別な車がないとできない——そう思っていた方も、いらっしゃったかもしれません。でも、源さんがいちばんお伝えしたかったのは、「あなたの大好きな車で、車中泊を楽しんでいい」ということ。軽自動車でも、コンパクトカーでも、セダンでも。ちょっとした"必要なもの"さえあれば、あなたの愛車は、世界にひとつだけの、最高の宿になります。
源さんも、15年連れ添った相棒との夜を、これからも大切にしていきます。そして、まだ持っていないポータブル電源を、近いうちに迎えるのが、今からとても楽しみです。
どうか、安全に気をつけて——エンジンは切って、しっかり換気して。あなたの車での夜が、心地よく、安全で、忘れられない思い出になりますように。
それでは、よい車中泊を。源さんでした。

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