
テレビCMをやらなければ売れない投資商品に良いものはありません。広告費の行き先と、私たちの利回りが削られる仕組みを本音で解説します。
もくじ
- テレビCMをやっている投資案件は、なぜ危ないのか?
テレビCMをやっている投資案件は、なぜ危ないのか?
――結論から言おう。
テレビCMを大量に打っている投資案件には、手を出さない方がいい。
なぜなら、
本当に良い投資商品は、テレビCMなんて打たなくても売れてしまうからだ。
これは感情論でも陰謀論でもない。
極めて「商売として当たり前」の話である。
この記事では、
-
なぜテレビCM投資は危険なのか
-
なぜ広告を打たない投資ほど人気なのか
-
その広告費は結局どこから出ているのか
を、例え話を交えながら、面白おかしく、しかし最後はビシッと現実に着地させていく。
結論|テレビCMを打たなければ売れない投資は、そもそも中身が弱い

まず結論をもう一度。
テレビCMをやらなければ売れない投資案件は、商品力が弱い。
なぜか?
良い商品とは「欲しい人が勝手に探しに来る」からだ。
逆に言えば、
-
内容が複雑
-
利回りが微妙
-
リスクが高い
-
手数料が異常に高い
こうした商品ほど、
「広告でゴリ押ししないと売れない」
という構造になる。
つまりテレビCMとは、
“売れない商品の延命装置”
なのである。
テレビCMの正体|あれ、いくらかかるか知ってますか?
ここで少し現実的な話をしよう。
テレビCMの制作費・放映費は、どれほどかかるのか。
ざっくり言うと――
-
CM制作費:数百万円〜数千万円
-
有名俳優・女優の起用:数千万円
-
全国ネット放映:月数億円
はい、軽く億単位である。
では質問だ。
そのお金、どこから出ていると思いますか?
答えは一つ。
私たち投資家が支払うお金からである。
広告費の正体|あなたの利回りがCMに変わっている
投資案件の収益構造はこうだ。
-
私たちがお金を出す
-
業者がそこから手数料を抜く
-
その手数料でCMを打つ
つまり――
あなたの利回り候補だったお金が、テレビCMになっている。
冷静に考えてほしい。
-
あなたのお金 →
-
俳優のギャラ
-
高級スーツの営業マン
-
ピカピカの外車
-
豪華なパンフレット
これで、あなたの資産は増えるだろうか?
……増えるわけがない。
例え話①|その投資、営業マンの時計を買ってませんか?

こう考えると分かりやすい。
テレビCM投資とは、
「営業マンのロレックスを、あなたが買ってあげている」
ようなものだ。
-
高級スーツ
-
ピカピカの革靴
-
外車
-
一流ホテルの応接室
全部、あなたのお金である。
なのに肝心の投資成果はというと――
「想定利回りです」
「将来の話です」
「市場環境によります」
……いやいや。
現実逃避のフルコースである。
本当に良い投資商品は、静かに売れている
ここで一つ、非常に分かりやすい具体例を挙げよう。
それが――
S&P500や全世界株式インデックスファンドである。
多くの人がこう疑問に思ったことはないだろうか。
「あれ?S&P500とか全世界株って、テレビCMでほとんど見ないよね?」
実はこれこそが、“良い投資商品”の典型的な特徴なのである。
なぜS&P500や全世界株はテレビCMに出てこないのか

理由は大きく分けて5つある。
① インデックス投信は“超・薄利多売”の商品だから
S&P500や全世界株インデックスファンドは、信託報酬が年率0.1〜0.3%台という極めて低コストで運用されている。
これは投資家にとっては非常にありがたいが、
運用会社や販売会社からすると――
「正直、あまり儲からない商品」
でもある。
テレビCMは制作費・放映費を含めると軽く億単位になる。
そのため、
-
利益が薄い
-
長期保有前提
-
回転売買が起きにくい
インデックス投信では、広告費を回収しづらい構造になっているのだ。
② 広告したい側には“もっと儲かる商品”がある
銀行・証券会社・運用会社には、
実は「本当は売りたい商品」が別に存在する。
例えば――
-
ファンドラップ
-
ロボアドバイザー
-
アクティブファンド
-
保険+投資信託のセット商品
これらは
-
手数料が高い
-
継続課金が取れる
-
会社側の利益が大きい
という特徴を持つ。
当然、
広告費は“儲かる商品”に優先的に使われる
という流れになる。
その結果、
「CMでよく見る商品=手数料が高めのサービス」
という構図が出来上がるのだ。
③ インデックス投信は“自分で調べる人向け”の商品
S&P500や全世界株は、
-
仕組みがシンプル
-
市場平均に連動
-
長期・積立・分散が前提
という特徴を持つ。
そのため、
-
ある程度自分で調べる
-
コストを気にする
-
長期視点を持つ
こうした投資家が自然と選ぶ商品になっている。
販売側としても、
-
テレビCMで広く浅く売る
よりも、
-
ネット証券のランキング
-
Web記事
-
比較サイト
などで静かに紹介すれば十分売れてしまう。
これもCMが不要な理由の一つだ。
④ 「指数」は商品名ではなく“概念”だから
テレビCMで売りやすいのは、
-
明確な商品名
-
一社独占
-
ブランド化しやすい
こうした商品である。
しかしS&P500や全世界株は、
-
指数(インデックス)
-
複数の運用会社が同様の商品を出している
という構造をしている。
そのため、
「この1本をCMで売る」
という形が取りにくい。
結果として、
CMに出るのは
「○○証券のNISA」
「△△銀行の資産運用」
といったプラットフォームの宣伝が中心になり、
個々のインデックスファンド名が前面に出ることは少なくなる。
⑤ 派手に売りたくない、という“良心的事情”もある
実は一部の運用会社や専門家は、こう考えている。
「インデックス投資は、理解している人が長く持つのが一番良い」
もしテレビCMで一気に資金が流入すると――
-
短期売買が増える
-
ブーム的な解約が起こる
-
運用の安定性が下がる
といった問題が起きる可能性もある。
そのため、
-
派手な広告は打たず
-
静かに長期保有してくれる人に届けばいい
というスタンスを取っている運用会社も少なくない。
つまり、
-
CMに出てこないから怪しい
のではなく、
CMに出てこないほど、構造的に健全な商品
とも言えるのである。
ここで真逆の世界を見てみよう。
良い投資商品の特徴
-
派手な広告なし
-
CMゼロ
-
紹介もほぼなし
-
静かに完売
これが本物だ。
なぜか?
利回りが広告費を必要としないほど、魅力的だから。
不動産の世界が分かりやすい
不動産投資の世界では、はっきりしている。
良い物件はどうなるか?
-
建つ前に売れる
-
図面だけで決まる
-
朝に情報が出て、夕方には完売
写真すら要らない。
なぜなら、
-
立地
-
利回り
-
需給
この3点で「勝ち」が決まるからだ。
逆に言えば――
-
竣工後のキレイな写真
-
豪華なパンフレット
-
モデルルーム案内
これらが必要な物件は、
中身で勝負できていない物件
なのである。
なぜ初心者ほどCM投資に引っかかるのか
理由は単純だ。
-
有名人が出ている
-
テレビで流れている
-
なんとなく安心
人はこう思ってしまう。
「テレビでやってるなら大丈夫だろう」
だが、ここが最大の落とし穴。
テレビCMは
安全の証明ではなく、売れない証明
なのだ。
広告を打たないと売れない理由
なぜ広告が必要なのか?
答えはシンプル。
-
商品単体では魅力が足りない
-
利回りが低い
-
リスク説明をすると売れない
だから、
-
雰囲気
-
有名人
-
イメージ
で包み込む必要がある。
これは投資ではない。
マーケティング商品である。
良い投資ほど「地味」で「退屈」

ここが重要だ。
本当に良い投資は、
-
地味
-
退屈
-
話題にならない
-
CMがない
そして最大の特徴はこれ。
何も知らなくても、勝手に売れている。
だから私たち一般人の耳には届きにくい。
派手なものほど危ない。
これは投資の鉄則である。
覚えておいてほしい一文
最後に、これだけは覚えておいてほしい。
テレビCMをやらなければ売れない投資商品に、良いものはありません。
なぜなら、
-
広告費はあなたの手数料
-
その分リターンは削られる
-
業者だけが儲かる
という構造だからだ。
まとめ|投資は静かな場所に本物がある

ここまで読んでくれたあなたなら、もう気づいているはずだ。
なぜ――
S&P500や全世界株インデックスは、テレビCMにほとんど出てこないのか。
それは怪しいからでも、知名度が低いからでもない。
あまりにも「健全すぎる投資」だからだ。
-
信託報酬は年0.1〜0.3%台という超低コスト
-
長期で持たれるほど、販売側の儲けは薄くなる
-
回転売買も起きにくい
つまり、
売れば売るほど儲かる商品ではない。
だから莫大な広告費をかける意味がない。
むしろ、
派手に宣伝するほど“商売として割に合わない”。
それでもS&P500や全世界株が売れ続けている理由はただ一つ。
中身が強すぎるからだ。
投資の世界では、
-
うるさい場所に本物はない
-
静かな場所にだけチャンスがある
テレビCMが流れた瞬間、
「あ、これはもう一般人向けに加工された商品だな」
そう思えるようになったら、あなたは一段レベルが上がっている。
派手な広告より、
地味な数字を見よう。
有名人の笑顔より、
手数料の内訳を見よう。
投資は夢を見るものではない。
現実を直視した人だけが、静かに勝ち続ける世界なのだから。
人生とお金はセットである。
だからこそ、
「広告で売られている投資」ではなく、
「中身で選ばれている投資」を。
あなたの大切なお金は、
誰かの高級時計のためではなく、
あなた自身の未来のために使おう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
CMをガンガン流していた、みんな◯大家さんなんかはそのものだったように思えます。
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