
【2026年4月施行】自転車の側方通過ルールとは?追い越し時の距離・速度・罰則を徹底解説
2026年4月から施行される自転車の青切符について解説。
もくじ
- 🚗🚲 自動車が自転車を追い越すときの「側方通過ルール」とは?
- ① 側方通過ルールとは何か
- ② 自動車はどれくらい距離を空けなければならないのか
- ③ 距離が取れないときはどうする?(速度の考え方)
- ④ 追い越しが困難な場合の正解行動(図解)
- ⑤ 自転車側が知っておくべき注意点
- ⑥ 高校生・通学自転車にとって何が変わるのか
- ⑦ 違反するとどうなる?(自動車側)
- 【重要補足】黄色のセンターラインでも自転車は追い越せるのか?
- なぜ黄色実線でも自転車は追い越せるのか?
- 警察庁の公式見解も「追い越し可」
- では、黄色実線なら何でもOKなのか?
- 自転車側にも大切な心構えがある
- 「思いやり1.5m運動」が伝えたい本当の意味
- 黄色実線でも「安全な追い越し」は合法
- まとめ|これからの道路は「共存」が前提。側方通過ルールの本質は「距離」でも「線の色」でもない
- 🔔 次の記事予告|生活道路の法定速度が30km/hに変わります【2026年9月1日から】
🚗🚲 自動車が自転車を追い越すときの「側方通過ルール」とは?
2026年4月1日から始まる新しい道路交通法では、
「自転車のすぐ横を通る行為」そのものが厳しく管理される ようになります。
これをまとめて
側方通過ルール と呼びます。
① 側方通過ルールとは何か

参照:電動キックボードや自転車を追い越し、追い抜きするときの側方間隔の話。 | ロードバイクが欲しい!初心者向けナビ
📘 これまで
車 → 🚲(スレスレ)
「ぶつからなければOK」
📕 2026年4月から
車 → 🚲
↑
十分な距離 or 十分な減速が必須
ポイント
-
「追い越し」だけでなく
-
進路変更しない“追い抜き”も対象
-
対象は
-
自転車
-
特定小型原付(電動キックボード等)
-
👉 横を通る=すべて側方通過
② 自動車はどれくらい距離を空けなければならないのか

参照:【自転車】幅寄せ怖い!思いやり1.5メートル運動と自動車が自転車を追い越す際の安全な間隔 - ESCAPE Airと自転車ライフ
法律には 「○メートル以上」 という明確な数字はありません。
しかし、警察庁や自治体が示す 事実上の目安 はあります。
📏 側方距離の考え方(目安)
| 状況 | 望ましい距離 |
|---|---|
| 自転車がこちらに気づいている | 約1.0m以上 |
| 気づいていない・ふらつきあり | 約1.5m以上 |
| 子ども・高齢者・雨天 | 1.5m以上+慎重運転 |
🧠 なぜそんなに必要?
-
自転車は
-
風
-
段差
-
バランス崩れ
で 急にふらつく
-
-
50cmズレただけで 即接触事故
👉 「余ったスペース」ではなく「命を守る距離」
③ 距離が取れないときはどうする?(速度の考え方)

📉 距離が十分でない場合の対応
距離が取れる → 通過OK
距離が取れない → 減速が義務
距離も速度も無理 → 追い越し中止
🚦 安全とされる速度の目安
| 状況 | 推奨される対応 |
|---|---|
| 距離1.5m以上 | 通常速度で可 |
| 距離がやや不足 | 30km/h以下 |
| かなり近い | 徐行(10km/h程度) |
| 危険 | 後ろで待つ |
👉 「ぶつからなければいい」ではなく
「ぶつかっても大事故にならない速度」
④ 追い越しが困難な場合の正解行動(図解)

参照:車道を走る自転車を追い越すときどうしている?(クルマの運転操作、みんなはどうしている?) | クルマ情報サイトーGAZOO.com
❌ NG例
🚗↗ 🚲
(無理に突っ込む)
⭕ 正解
🚲
🚗(後ろで待つ)
待つことは義務
-
対向車が来ている
-
道幅が狭い
-
自転車が寄れない
👉 待つ=正しい運転
⑤ 自転車側が知っておくべき注意点

参照:自転車追い越し・追い抜きのルールについて改正道路交通法案が発表されました。 | ロードバイクが欲しい!初心者向けナビ
🚲 自転車側にも協力義務あり
-
追い越されるときは
できる範囲で左に寄る
ただし…
❗ 自転車が寄らない=車が悪くない
ではありません。
👉 最終責任は車側
⑥ 高校生・通学自転車にとって何が変わるのか
🧑🎓 良い変化
-
車が無理にスレスレを通らなくなる
-
危険な追い抜きが減る
-
命を守るルールが明文化
⚠️ ただし注意
-
自転車も
-
左側通行
-
ふらつかない
-
イヤホン・スマホNG
を守らないと 事故リスクは残る
-
⑦ 違反するとどうなる?(自動車側)

参照:サイクルロード 〜自転車への道/道交法改正でどう変わるのか| 青切符導入: 追い抜き間隔: モペット: 飲酒運転: 歩道走行:
| 状況 | 罰則 |
|---|---|
| 危険な側方通過 | 3か月以下の拘禁刑 or 5万円以下の罰金 |
| 危険を生じさせた | 3年以下の拘禁刑 or 50万円以下の罰金 |
👉 「知らなかった」は通用しません
【重要補足】黄色のセンターラインでも自転車は追い越せるのか?

参照:道交法一部改正 もう自動車は自転車を追い越せない!? 驚愕の新事実発覚!|自転車ライフの情報サイト「SHIFTA MEDIA」
ここで、多くのドライバーやサイクリストが誤解している重要なポイントがあります。
「黄色の実線の中央線がある道路では、追い越しは一切禁止」
そう思っている人は非常に多いのですが、実はこれは正確ではありません。
結論から言うと
👉 走行中の自転車を追い越すためであれば、自動車が黄色の実線の中央線をはみ出すことは、道路交通法上「禁止されていません」。
なぜ黄色実線でも自転車は追い越せるのか?
この根拠となるのが、道路交通法第30条です。
▼ 道路交通法 第30条(要点)
車両は、追越しが禁止されている道路の部分においては、
他の車両(特定小型原動機付自転車等を除く)を追い越してはならない
ここで重要なのが、
「特定小型原動機付自転車等を除く」 という部分です。
この「等」には、
-
自転車(軽車両)
が含まれています。
つまり法律上、
-
黄色実線で追い越しが禁止されているのは
自動車・バイクなどの「他の車両」 -
自転車は追い越し禁止の対象から除外されている
という構造になっています。
警察庁の公式見解も「追い越し可」
実際に警察庁も、以下のような回答が示されています。
走行中の自転車を追い越すために、車両(自動車)が黄色実線の中央線をはみ出すことは禁止されていません。
これは「例外」や「黙認」ではなく、
法律に基づいた正当な解釈です。
では、黄色実線なら何でもOKなのか?
もちろん、無条件で自由に追い越していいわけではありません。
🚗 自動車側が守るべき条件
-
対向車の安全を確実に確認する
-
十分な側方距離を確保する
-
必要に応じて減速する
-
危険がある場合は追い越しを中止する
👉 安全が確保できないなら、追い越してはいけません。
黄色実線を越えること自体が合法でも、
危険な追い越しをすれば別の違反や刑事責任の対象になります。
自転車側にも大切な心構えがある
このルールは、サイクリストにとっても「守られる側としての安心材料」ですが、
同時に協力姿勢も求められます。
🚲 自転車側の望ましい行動
-
後方から車が来たら、可能な範囲で左に寄る
-
危険を感じたら無理せず停止・退避
-
大型車が来た場合は特に慎重に行動する
「思いやり1.5m運動」が伝えたい本当の意味

愛媛県が推進する「思いやり1.5m運動」は、
単に「何メートル空ければ違反にならないか」という話ではありません。
互いを尊重し、安全に道を分かち合う(シェア・ザ・ロード)
これこそが、このルールの本質です。
黄色実線でも「安全な追い越し」は合法
-
✔ 自転車を追い越すためなら、黄色実線を越えても違反ではない
-
✔ ただし、安全が確保できる場合に限る
-
✔ 無理なら「待つ」ことが正解
-
✔ 自転車も車も、互いを思いやることが最優先
センターラインの色よりも大切なのは、命を守る判断。
ドライバーもサイクリストも、
「勝ち負け」ではなく
「互いに尊重し、安全に道を分かち合う」
そんな行動を積み重ねていきましょう。
まとめ|これからの道路は「共存」が前提。側方通過ルールの本質は「距離」でも「線の色」でもない

2026年4月1日から施行される道路交通法の改正により、
自動車が自転車を追い越すときの考え方は大きく変わります。
これからの道路では、
「どこまでが違反か」「何メートル空ければセーフか」
といった 線引きだけで運転する時代は終わります。
新ルールでドライバーに求められるのは、次の3点です。
-
十分な側方距離を確保すること
-
距離が取れない場合は、状況に応じて確実に減速すること
-
どちらも無理な場合は、無理に追い越さず後方で待つこと
この考え方こそが、側方通過ルールの基本になります。
黄色センターラインでも「自転車は追い越せる」
今回の確認で明らかになった重要なポイントとして、
走行中の自転車を追い越すためであれば、黄色の実線の中央線を越えることは道路交通法違反にはなりません。
道路交通法第30条では、
追い越し禁止の対象から 自転車(軽車両)が除外 されているためです。
つまり、
-
黄色実線=絶対に追い越し禁止
ではなく、 -
自転車を安全に追い越すためであれば、はみ出しは認められている
というのが、法的に正しい理解です。
ただし、これは「自由に追い越していい」という意味ではありません。
「合法」と「安全」は別物
たとえ黄色のセンターラインを越えること自体が違反でなくても、
-
対向車が接近している
-
十分な側方距離が確保できない
-
必要な減速ができない
こうした状況での追い越しは、
危険運転として別の違反や重い責任を問われる可能性があります。
だからこそ重要なのは、
追い越せるかどうかではなく、
安全に追い越せるかどうか
という判断です。
自転車側にも求められる「共存の姿勢」
今回のルールは、自動車だけに配慮を求めるものではありません。
自転車側にも、
-
後方から車が来たら、可能な範囲で左に寄る
-
危険を感じたら、無理せず停止・退避する
-
大型車が来た場合は特に慎重に行動する
といった、自分の身を守る行動が求められます。
ルールの先にあるのは「思いやり」
側方距離が何メートルか。
安全な速度が何km/hか。
センターラインが黄色か白か。
もちろん、これらを知ることは大切です。
しかし、今回の法改正が本当に伝えたいのは、そこではありません。
互いを尊重し、安全に道を分かち合う(シェア・ザ・ロード)
この姿勢こそが、
これからの道路に求められる新しい交通モラルです。
これからの時代の「正解行動」
-
🚗 自動車は、急がず・無理せず・安全最優先
-
🚲 自転車は、過信せず・身を守る判断を
-
🚦 危険なときは、待つ。それでいい
センターラインの色よりも、
数字としての距離よりも、
命を守る判断を最優先すること。
それが、2026年以降の新しい交通常識です。
ドライバーもサイクリストも、
互いを尊重し、気遣い合うことで、
初めて「共存する道路」は実現します。
側方通過ルールの本質は、
距離でも線の色でもなく、思いやり。
その意識を忘れず、これからの道路を走りましょう。
🔔 次の記事予告|生活道路の法定速度が30km/hに変わります【2026年9月1日から】
「この道、そんなにスピード出していい道だっけ?」
そう感じたことはありませんか?
2026年9月1日から、
中央線や車両通行帯のない「生活道路」 の法定速度が、
これまでの60km/hから30km/hへと大きく引き下げられます。
対象となるのは、
-
住宅街の細い道路
-
学校・通学路の周辺
-
コンビニや公園の前の道路
-
白線も中央線もない、いわゆる「いつもの道」
多くのドライバーが 無意識のうちに60km/h基準で走っていた道路 が、
一気に「30km/hが原則」の世界に変わる のです。
次の記事では、
-
なぜ生活道路の速度が30km/hに下げられるのか
-
どこからが「生活道路」に該当するのか
-
30km/h超過でどうなる?違反・反則金・点数
-
自転車・歩行者・子どもにとって何が変わるのか
を、図解と具体例を交えながらわかりやすく解説 します。
👉
「知らなかった」では済まされない新ルール。
毎日使う道だからこそ、今のうちに知っておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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