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国内MMFが9年ぶりに復活|預金より有利な低リスク運用が再び可能に!

国内MMFマネー・マーケット・ファンド)が9年ぶりに復活。預金より高い利回りを狙える低リスク運用として再注目されています。MMFの仕組み・歴史・活用法を初心者にもわかりやすく解説します。

 

もくじ

 

 

国内MMFが9年ぶりに復活:低リスクで預金より有利な新たな選択肢

 

国内MMFが9年ぶりに復活!背景と魅力をわかりやすく解説

最近、「国内のマネー・マーケット・ファンドMMF)が9年ぶりに復活する」というニュースが話題になっていますnote.com。これは 朗報 です。長らく超低金利が続いてきた日本で、円資金の新たな運用先が増えることになるからです。

銀行預金の利息だけでは物足りないと感じていた個人投資家にとって、MMFは預金より有利な**「もうひとつの選択肢」**になり得ます。本記事では、そんな国内MMFの基本や銀行預金との違い、復活の背景、そして活用方法について初心者にもわかりやすく解説します。

 

マネー・マーケット・ファンドMMF)とは?

MMFとは、短期の公社債など比較的安全性の高い資産で運用される投資信託の一種ですmoneypost.jp。具体的には、政府や地方自治体が発行する国債・地方債、企業が資金調達のために発行する社債、銀行の譲渡性預金(CD)やコマーシャルペーパー(CP)などの短期金融商品に投資しますmoneypost.jp。株式のような値動きの大きいリスク資産は一切組み入れず、「安全性の高い債券中心」で運用するのが特徴です。

 

投資信託と聞くと「値動きが激しくて損をしそう」というイメージがあるかもしれません。しかしMMFの場合、運用の目的自体がリスクを抑えることにあります。そのため基準価額(ファンドの価格)の変動幅は非常に小さく抑えられており、元本保証はないものの過去の実績を見る限りでは大きく損をする可能性は極めて低いとされていますmoneypost.jp

要するに、銀行預金よりは利回りが期待できて、株式など高リスク商品よりは安心感がある、中間的な立ち位置の金融商品と言えるでしょうmoneypost.jp

たとえば2000年代前半には、MMFの利回りは普通預金金利を0.3%程度上回る水準でしたmoneypost.jp普通預金より少し得なのにリスクは格段に低いとなれば、多くの人にとって魅力的ですよね。では具体的に、MMFと銀行預金ではどんな違いがあるのでしょうか?次に主要なポイントを比較してみます。

 

MMFと銀行預金の違い(特徴の比較)

MMFと銀行預金の特徴をいくつかの項目で比較してみましょう。以下の表にまとめました。

項目 国内MMF 銀行預金(普通預金
元本保証 なし(価格が変動するが、極めて安全に運用され大きな元本割れの可能性は低い) あり(元本と利息は預金保険制度により保護される)
コスト 信託報酬(運用管理費)が日々差し引かれる。購入時手数料は一般に無料。<br>解約時に信託財産留保額(ペナルティ)がかかる商品もある(※短期解約時のみ発生する場合が多い) 手数料なし(基本的に無料)
流動性(換金性) 満期がなくいつでも換金可能。解約手数料も不要financial-field.com(※一部ファンドではごく短期で解約するとペナルティあり) いつでも引き出し可能(ATM等で自由に出金できる)
税金 分配金や換金益に対し20.315%所得税+住民税)の税金が源泉徴収されるfinancial-field.com 受け取る利息に対し20.315%所得税+住民税)の税金が源泉徴収される
利回り 預金より高い(※現在の金利水準では年率0.5%前後と予想financial-field.com 非常に低い(※メガバンク普通預金金利は年0.001%程度、ネット銀行でも0.2%程度)

ご覧のように、MMF預金より高い利回りが期待できる点が最大の魅力ですmoneypost.jp

一方で、わずかながら元本割れのリスクがあり、さらに運用コスト(信託報酬や短期解約時の留保額)がかかる点で預金より劣ります。しかし流動性や税制面では預金とほぼ同等で、使い勝手は良好です。

つまり**「極めて低い元本割れリスク」と「一定のコスト」を引き換えに、「預金より少しだけ高い利回り」を享受する**――それがMMFという商品だと言えます。この関係は金融の世界の原則でもあります。完全にノーリスク・ノーコストで預金より高い利回りを実現できる商品など存在しません。もしそんな夢のような商品があれば、誰も銀行預金なんてしなくなってしまいますよね。より良いリターンを得るには何らかのリスクやコストを負担する必要がある――MMFはまさにその原則に則った「預金の上位互換的な商品」なのですmoneypost.jp

 

過去のMMFの歴史と「9年ぶり復活」の背景



図表:国内MMF残高の推移(1992~2017年)。縦軸はMMF全体の残高(運用総額、単位:兆円)で、横軸は年度を示しています。1990年代後半から2000年頃にかけてMMF残高は大きく伸び、ピーク時には20兆円超に達しましたnote.com。しかし、その後の金利低下とともに残高は減少の一途を辿ります。特に2016年に日本銀行がマイナス金利政策を導入したことで短期金利が急低下し、MMFを運用しても手数料を差し引くとむしろ損失が出かねない状況となりましたmoneypost.jp。このため各金融機関は2016年以降、国内MMFの新規販売を停止せざるを得なくなったのですfinancial-field.com。以降、日本円建てのMMFは市場から姿を消し、事実上**「国内MMF」は休止状態**が続いてきました。

 

 

図表:日本の長期金利の推移(2015~2025年)。ご覧の通り、日本の金利水準は2023年頃から明確に上昇に転じ、長期金利(10年国債利回り)は17年ぶりの高水準に達していますfinancial-field.com。2024年には日銀がついにマイナス金利政策を解除し、政策金利も約0.5%へと引き上げましたfinancial-field.com。短期の国債利回りも上昇し、金利のある世界」が日本に戻ってきたのですmoneypost.jp。その結果、超低金利期には成立しなかったMMFの運用にも再び旨味が出てきましたmoneypost.jp。まさに金利環境の劇的な変化が、MMF復活の大きなきっかけになったと言えるでしょう。

 

こうした背景を受け、現在いくつかの大手金融機関が国内MMFの商品化を検討中ですfinancial-field.com。報道によれば、早ければ2026年前半にも主要金融機関で販売が再開される見込みとされていますfinancial-field.com。かつて一世を風靡した国内MMFが約9年ぶりによみがえることで、個人投資家の資産運用に新たな選択肢が加わることになります。

 

MMFはどう活用できる?~預金や国債との上手な使い分け~

 

MMFが具体的にどんな場面で役立つのか、イメージしてみましょう。ポイントは**「生活資金の預け先の一部を預金からMMFに振り替える」ことですmoneypost.jp。日常生活に必要な当座の資金は引き続き普通預金に置いておき、しばらく使う予定のない余裕資金の一部をMMFで運用してみるのですmoneypost.jp。こうすれば、ただ預金口座に眠らせておくよりも少しだけお金を効率よく増やす**ことができますmoneypost.jp。しかもMMFは基本的にいつでも解約して現金化できるため、いざ急にお金が必要になった場合でも安心です。まさに「普通預金感覚」で利用できる投資商品と言えるでしょう。

 

また**「いきなり株や投資信託は怖い…」**という人にもMMFはおすすめですmoneypost.jp。リスクが抑えられているため、価格変動による評価損にビクビクする心配がほとんどなく、投資の入門編・練習台として最適だからですmoneypost.jp。実際、MMFに資金を置いておけば日々わずかながら分配金(利息)が発生します。証券口座などで自分のお金が増減する感覚を体験してみることで、投資の雰囲気に慣れることができます。「預金だけではもったいないけど、株式投資にいきなり大金を投じるのは不安…」という方にとって、MMFは絶好のステップになるでしょう。

 

さらに、個人向け国債(変動10年)など他の安全資産との使い分けも検討できます。個人向け国債は安全性が高く利回りもそこそこですが、購入から1年間は中途解約できないという制約があります。その点、MMFは前述の通りいつでも現金化可能なので、流動性の高さ」を重視する資金の預け先として国債の代替に組み入れることも考えられますmoneypost.jp。たとえば資産ポートフォリオの中に「流動性重視の安全資産枠」を設け、そこにMMFを活用するといったイメージです。

 

まとめ ~預金以上の利回りを安全に狙える新たな選択肢~

日本では長く続いた超低金利が緩やかに是正されつつあり、その流れの中で9年ぶりに国内MMFが復活する見通しとなりましたfinancial-field.comMMFは、預金より利回りが高く、株式よりリスクが低いという魅力的な特徴を持つ商品ですmoneypost.jp。元本割れのリスクやコストはわずかにありますが、その範囲で可能な限り安全に運用しながら手元資金を増やすことができます。「リスクは取りたくないが、預金よりは有利に増やしたい」という方にとって、MMFの復活は大きな朗報と言えるでしょう。

 

私たち個人が資産運用を考える際、「安全な円資産」+「長期の成長資産」という組み合わせが基本の一つです。これまで円建ての安全資産として代表的だったのは①銀行預金、②個人向け国債の二つでした。しかしこれからはそこにMMFという新しい選択肢が加わりますmoneypost.jp。預金や国債といった手堅い資産と上手に使い分けながら、ぜひMMFもうまく活用してみてください。金利上昇によって生まれたこの新たなチャンスを活かし、皆さんの大切なお金が少しでも有利に増やせることを願っています。

 

参考資料:(日本経済新聞「国内MMF、9年ぶり復活 国債軸に運用、金利上昇受け 個人投資の受け皿に」2025年10月2日 他)note.comfinancial-field.com

 
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
 
 
 

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