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オレオレ詐欺の被害が若者に急増中!20〜30代が狙われる本当の理由と守る力の磨き方

2025年、オレオレ詐欺の主な被害者は高齢者から20〜30代へ。

 


なぜ今、若者が狙われるのか?詐欺師の“採算構造”と最新手口を分析し、
金融リテラシーと防犯リテラシーで資産を守る実践法を解説します。

 

他にもの詐欺に対する記事を紹介しています。

是非、参考にしてください。

kanetojiyuutoalfaromeo.com

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オレオレ詐欺の被害20〜30代急増中|“守る力”をアップデートせよ

 

もくじ

 

はじめに:なぜ今、若者が狙われるのか

オレオレ詐欺って、おばあちゃん世代の話でしょ?」
──そう思っている人ほど、今いちばん危ない。

2025年上半期、警察庁の速報値では特殊詐欺被害者の約4割が20〜30代

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参加:産経新聞オレオレ詐欺20〜30代の被害急増」
もはや“高齢者中心”の犯罪ではなくなっています。
しかも被害金額の平均は1件あたり数十万円から数百万円。
SNSスマホ経由の手口が中心で、これまで詐欺とは無縁と思っていた層が次々と巻き込まれています。

一方、65歳以上の被害は前年より約8%減少
この逆転現象は偶然ではなく、社会構造と詐欺の進化の結果です。

  • 詐欺師の手口が“スマホ時代”にアップデート

  • 高齢者の防犯対策が進化(固定電話対策・地域連携)

  • 若年層の「自分は騙されない」という油断

この3つが組み合わさり、ターゲットが完全にシフトしています。
本記事では「なぜ若者が狙われるのか」「どう守ればいいのか」を、金融リテラシーと防犯リテラシーの両面から整理します。


第1章:詐欺はアップデートされている

昔のオレオレ詐欺は、「息子のふりをして電話でお金を振り込ませる」手口が中心でした。
今は、LINE・SMS・Instagram・X(旧Twitter)など、スマホアプリを通じて詐欺師が“警察官”を名乗るのが主流。

「あなたの口座が犯罪に使われています」
「確認のため警察名義の口座に一時的に移してください」

といった“正義の味方”を装う手口で、緊急性を演出します。
驚いた被害者は「銀行に行って確認しよう」と慌てて行動してしまうのです。

しかも、詐欺師は心理を突くのが巧妙。
不安を煽り、考える時間を奪い、「すぐに」「内密に」という言葉を多用します。
若者ほど「警察がSNSでDMを送ってくるはずがない」と冷静に考えれば防げるのですが、
経験値の少なさが“ほんの数分の焦り”を生んでしまう。

SNS経由の詐欺は、アカウント名・写真・公的マークまで偽装されており、
実際に「警視庁公式を名乗るDM」を受け取った事例も確認されています。

つまり──
「詐欺師の進化スピード」>「ユーザーの防御スピード」
この構図が、20〜30代の被害急増を生んでいるのです。


なぜ高齢者より若者が狙われるのか

──詐欺師が“採算の取れるターゲット”を選ぶ理由

犯罪者もビジネス的に動いています。
狙う相手を決めるときは、感情ではなく“採算”──つまり利益率で判断しています。

期待利益 =(ヒット率 × 1件あたりの回収額)-(コスト+逮捕リスク)

高齢者は一件あたりの金額こそ大きいものの、
最近は「捕まりやすく」「成功率が下がり」「コストが高い」。
その一方で若者は、**少額でも多件数を高速で回せる“効率の良いターゲット”**となっているのです。


① ヒット率が高い

若者はSNS・メッセージアプリ・ゲーム・ギグアプリなど接触経路が多く、
詐欺師がメッセージを送ってもブロックされにくい。
しかも「自分は騙されない」と思っている人ほど、心理的にすきを突かれやすい。
経験が少ない分、「警察」「金融庁」などの権威ワードに反応してしまう傾向があります。


② “使える枠”が多い

現金が少なくても、クレジットカードやBNPL(後払いサービス)、キャッシング枠など、
すぐに動かせる資金ラインが若者にはあります。
詐欺師は「現金を出させる」よりも「クレカでギフト券を買わせる」「後払いで送金させる」など、
即時で換金できる仕組みを熟知しています。

つまり、“現金がない若者”ではなく“与信を持つ若者”が狙われているのです。


③ コストが低い

固定電話を狙うには名簿や人手が必要でしたが、
今はボイスボット・AI音声・DMテンプレで自動的に数千件へ送信できます。
また、若者はオンライン慣れしているため、
「アプリを開いてQRを押す」といった指示にも即応。
つまり、説明コストがほとんどかからない


④ 逮捕リスクが低い

若者への詐欺は非対面で完結するケースが多く、
出し子・受け子などの“現場リスク”を大幅に削減。
さらに被害者自身が「恥ずかしい」「情けない」と感じて通報をためらうため、
証拠が少なく、警察も追跡が難しくなる。

結果、捕まりにくい=リスクが低い=狙いやすい


⑤ 高齢者が守りを固めている

ATM声かけ・窓口チェック・迷惑電話防止機器など、
“固定電話型詐欺”の防御は成熟しました。
「高齢者に電話しても途中で止められる」状態が広がり、
詐欺師にとってROI(費用対効果)が悪化。
その結果、防御が薄い若者へシフトしたわけです。


💡まとめ:犯人の採算を悪化させよう

狙われないための鍵は「儲からないターゲット」になること。

  • SNSで“警察・金融庁”を名乗るDMは即ブロック

  • クレカのキャッシング枠を0にする

  • 「至急」「限定」「秘密」を使うメッセージは無視

  • 家族・友人と“相談ルール”を共有する

詐欺師のビジネスモデルを知れば、守るべきポイントが見えてきます。

 

第2章:高齢者の被害が減った理由に学べ

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高齢者層で被害が減少した背景には、**“社会ぐるみの対策”**があります。

  • 金融機関の「高額引き出し声かけ運動」

  • ATM操作時の自動アナウンス

  • 迷惑電話防止機器の普及

  • 地域包括支援センターによる防犯指導

これらの取り組みで、「詐欺の入り口」が物理的に封じられてきました。
さらに大きな変化は、“相談する文化”が根付き始めたことです。

昔は「恥ずかしいから家族に言えない」という心理が多かったのに対し、
今は「ちょっと変だな」と思ったらすぐ家族や警察に相談する流れが広がっています。

若者にこの「相談のスキル」がまだ十分に根付いていないのが現実です。
「自分のことは自分で解決する」「誰かに頼るのはダサい」という文化が、
詐欺被害を“孤立した問題”にしてしまう。

守る力を強化する第一歩は、**「相談=弱さではなく、知恵」**だと理解することです。


第3章:“守る力”をアップデートする

「稼ぐ力」「増やす力」ばかりが注目されがちですが、
本当に重要なのは「守る力」です。

詐欺師たちは、あなたの努力で積み上げた資産を一瞬で奪い取ることに、
驚くほど頭を使っています。
つまり、あなたが金融リテラシーを磨けば磨くほど、
詐欺師は“次の手口”を考えているのです。

🧩守る力=情報リテラシー × 金融リテラシー

  • 「金融機関は現金を要求しない」

  • 「DMで個人情報を求めてきたら全て疑う」

  • 「URLのリンクをすぐ押さない」

こうした基本の知識が、あなたの資産を守る防波堤になります。

💡詐欺の種類も進化している

  • 投資詐欺:「AIトレード」「仮想通貨高利回り」などの誘い

  • 副業詐欺:「スマホ1台で月収100万円」などの謳い文句

  • 口座詐欺:「警察が一時的に口座を保護します」という名目で預金を抜く

いずれも共通点は「急かす・焦らせる・不安にさせる」の3点セット。
この心理操作を逆手に取れば、詐欺を見抜く力が格段に上がります。


🔰騙されないための5つの原則

不安を煽る話は一旦止まる
 → 不安は判断力を奪う。「少し時間を置こう」が最強の防御。

急がせる話には乗らない
 → 「今すぐ」「期限が迫る」などは詐欺の常套句。

相手の身元を自分で確認する
 → SNSや電話での連絡は、公式サイトや直接電話で再確認。

公的機関は現金を要求しない
 → 警察・金融庁消費者庁が「お金を移せ」と言うことは絶対にない。

迷ったら相談ルートを決めておく
 → 「警察(#9110)」や「消費者ホットライン(188)」をスマホに登録。

詐欺は「情報を奪う」ことでお金を抜き取る犯罪。
情報を守る=お金を守る、という意識を持つだけで防御力は格段に高まります。


第4章:被害に遭ったときにすべき行動

どんなに注意していても、詐欺は“予想外の角度”からやってきます。
万一被害に遭ってしまったら、恥ずかしがらず即行動が鉄則です。

1️⃣ すぐに警察(110)へ通報

犯人の特定や口座凍結は時間との勝負です。
1時間の遅れが被害金の回収率を大きく左右します。

2️⃣ 金融機関に連絡して口座を止める

被害口座の取引を停止する「振り込め詐欺救済法」があります。
銀行窓口やコールセンターに「特殊詐欺の可能性があります」と伝えましょう。

3️⃣ SNSや通話の記録を保存

スクリーンショット・通話履歴・メッセージなどは証拠になります。
消してしまうと捜査が難航するため、必ず残しておく。

4️⃣ 再発防止のために共有

被害を語ることは、他の誰かを救うことでもあります。
SNSでの注意喚起や家族への共有が、次の被害を防ぎます。


まとめ:“稼ぐ力”より“守る力”を先に磨け

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お金の世界では「r>g(資本収益率>成長率)」が真理だとよく言われます。
しかしその前提には「奪われないこと」があります。

詐欺師は、あなたの汗の結晶を一瞬で消し去る力を持っています。
彼らが投資しているのは、あなたの油断・焦り・無知
だからこそ、私たちは「稼ぐ前に守る」を意識しなければならない。

  • 貯める力稼ぐ力 → 増やす力 → 守る力 → 使う力
    リベ大でもよく言われるこの5つのサイクルの中で、
    現代社会では「守る力」がいちばん試されています。

あなたのスマホは、世界中とつながる自由の象徴であると同時に、
詐欺師の入口にもなりうる。
だからこそ、お金の防御リテラシーを常にアップデートし続けること。

自分を守ることは、自分の未来を守ることです。
情報を疑う力を持ち、焦らず、冷静に判断する。
そうすれば、あなたの資産も人生も、誰にも奪われません。


今日からできる行動リスト

  • SNSのDMで「警察」や「金融庁」からの連絡は一切信じない

  • 「今すぐ」「限定」「至急」と書かれたメッセージは一度閉じる

  • 家族・友人と「詐欺情報共有グループ」を作る

  • 消費者ホットライン188をスマホに登録

  • 情報リテラシー=自分の資産防衛力、と意識する


📘まとめの一言

稼ぐより、まず守る。
守れる人が、最終的に勝つ。


 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が少しでも参考になれば幸いです✨

 

 

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