
経済的自由は「リスクを取らないと無理」と思っていませんか?本記事では固定費の見直しや積立投資など、初心者でも実践できる低リスクな方法を具体的な数字のシミュレーション付きで解説します。
〜リスクを取らずに経済的自由になる方法はあるか?〜
もくじ
- はじめに:リスクを取らずに自由になりたいあなたへ
- 経済的自由とは何か?
- 📌 補足コラム:r > g って知っていますか?
- 数字で見る「リスクを取らない道」のシミュレーション
- リスクを最小化するために必要な心構え
- 感情に寄り添う視点
- まとめ:リスクを取らずに、でも一歩踏み出す勇気を
- 補足
はじめに:リスクを取らずに自由になりたいあなたへ
「お金の心配をせず、好きなときに好きなことをして生きたい」
多くの人が、そんな夢を抱いています。
でも同時に、こうも思うのではないでしょうか?
「株や投資で大きく損をしたらどうしよう…」
「リスクを取らずに自由になる方法なんてあるの?」
実は私も最初はそうでした。投資の話を聞いても「怖い」「危ない」という言葉が先に頭をよぎり、なかなか踏み出せませんでした。
そんなときに出会ったのが、両学長・リベラルアーツ大学の考え方です。学長は「経済的自由」へ近づく方法を5つの力に分けて教えてくれます。
その中で強調されていたのが、「無謀にリスクを取る必要はない」ということでした。
今日はその内容をもとに、「リスクを取らずに経済的自由を目指す道筋」を、初心者向けにシミュレーションも交えて解説していきます。

経済的自由とは何か?
経済的自由とは、お金のために嫌な仕事を無理に続けなくても、生活が成り立つ状態のことです。
両学長はシンプルに、
「資産からの自動収入が生活費を超える状態」
と定義しています。
このことを【r>g】と表現します。
📌 補足コラム:r > g って知っていますか?
リベ大でよく出てくる「r > g」という言葉。これは経済的自由を目指すうえで、とても重要な考え方です。
- r(資本収益率):株式や不動産など、資産を持つ人が得られるリターン
- g(経済成長率):労働者の給料や国全体の成長スピード
この式が示すのは、
資産を持っている人が得られるリターン(r)は、働いて得る収入の伸び(g)より大きい
という資本主義の現実です。
🔹 シミュレーションで考えてみましょう
労働収入(g):サラリーマンの給料が年1〜2%ずつ上がる
→ 10年後に年収400万円 → 約480万円
資本収入(r):毎月3万円をインデックス投資(年5%運用)
→ 10年後には 約470万円の資産 に成長
労働収入は「じわじわ増える」イメージですが、資産は「雪だるま式」に膨らみます。
🔹 だから両学長はこう言います
働くだけに頼らず、資産を持つ側に回ろう
投資は一部のお金持ちだけのものではなく、誰でも小さく始められる
このルールを知らずに労働だけに頼ると、長期的に差が開いてしまう
🔹 感情に訴えると…
一生懸命に働いても1年で給料は1〜2%しか上がらない。
でも隣の人は投資で5%ずつ増やしている…。
10年後、20年後には、その差は埋めようのないほど大きく広がってしまうのです。
だからこそ、今からでも「資産を持つ側」に立つことが、経済的自由への最短ルートなのです。
たとえば、毎月の生活費が20万円なら、投資や不労所得から20万円以上が入ってくれば、それだけで経済的自由が達成できるということです。
「えっ、そんなの一部の人だけの話でしょ?」と思うかもしれません。
でも実際には、リスクを抑えつつ、コツコツ積み重ねていくことで普通の人でも可能です。

数字で見る「リスクを取らない道」のシミュレーション
ここで具体的なシミュレーションを見てみましょう。
ケース1:手取り20万円、支出18万円のAさん
毎月2万円を投資に回すとします。
つみたてNISAでインデックス投資信託を買い、年利5%で20年間運用した場合――
- 毎月の投資額:2万円
- 投資期間:20年
- 想定利回り:5%
➡ 最終的な資産は 約820万円 になります。
Aさんは大金を投じていません。リスクも最小限。
でも20年後には「貯金だけでは届かない金額」を手にしているのです。
ケース2:手取り25万円、支出20万円のBさん
固定費を見直して毎月5万円を投資に回すことにしました。
同じく年利5%、20年間の運用。
- 毎月の投資額:5万円
- 投資期間:20年
- 想定利回り:5%
➡ 最終的な資産は 約2,050万円 になります。
もし生活費を15万円に抑えられれば、この資産を4%ルール(資産の4%を毎年取り崩す考え方)で使うと、年間82万円の収入。家賃を抑えた地方暮らしなら、かなり自由度が高まります。
ケース3:30代から始めて、月10万円を投資できたCさん
- 毎月の投資額:10万円
- 投資期間:20年
- 想定利回り:5%
➡ 最終的な資産は 約4,100万円 に。
この場合、年間164万円の取り崩し収入が見込めます。
生活費20万円なら、残りを少し働いて補うだけで「半分自由な生活」が実現できます。
リスクを最小化するために必要な心構え
「リスクを取らない」と言っても、完全にゼロにすることはできません。
ただ、両学長が繰り返し伝えているのは「リスクを管理する」ことの大切さです。
- 固定費を減らして“生活防衛資金”を用意しておく
- 投資は分散して少額から始める
- 自分のリスク許容度を把握し、無理のない金額で積み立てる
この3つを徹底するだけで、「失敗して生活が崩れるリスク」はほぼなくせます。
感情に寄り添う視点
ここで少し想像してみてください。
もしあなたが、毎月の生活費を気にせず、「今日は好きな本を読もう」「旅行に行こう」と思える生活になったら、どんな気持ちになりますか?
将来の不安が薄れ、笑顔で家族と過ごせる時間が増える。
やりたかった趣味や挑戦に、安心して飛び込める。
経済的自由は、単なる「お金の話」ではありません。
それはあなたの人生を、自分の意思でコントロールできる状態を意味するのです。

まとめ:リスクを取らずに、でも一歩踏み出す勇気を
結論として、「リスクをまったく取らずに経済的自由を得る」のは不可能に近いです。
しかし、「リスクを最小限に抑えて、着実に自由に近づく方法」は確かに存在します。
貯める力を磨き、稼ぐ力を少しずつ上げ、増やす力をインデックス投資などで鍛えていく。
守る力と使う力もバランスよく意識すれば、時間はかかっても自由に近づいていきます。
リスクを避けたいあなたにとっての最初の一歩は、とても小さなものかもしれません。
でも、その一歩が10年、20年後に「自由な人生」をつくる大きな道筋になるのです。
補足
付録:今日から始められる実践ステップ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
「リスクを取らずに経済的自由を目指す」と聞くと、少し抽象的に思えるかもしれません。
そこで最後に、すぐに使えるチェックリストと、初心者向けの積立投資の始め方をまとめました。
✅ 家計改善チェックリスト(初心者向け)
- 家計簿アプリ(マネーフォワードME)を入れて、収入と支出を「見える化」する
- 毎月の生活費のうち、固定費(家賃・通信費・保険料・サブスク)を3割削減できないか確認
- 不要な保険に入っていないかチェック(貯蓄型より掛け捨てがおすすめ)
- 通信費は格安SIMに変更検討
- クレジットカードやサブスクの「幽霊契約」を解約
- 緊急用の生活防衛資金(最低3か月〜できれば半年分の生活費)を確保
✅ 積立投資の始め方(初心者版)
2.つみたてNISAを利用
年間投資上限額が360万円まで投資可能で利益分は非課税で無期限。投資上限額は 1,800万円まで。まずはここから始めよう
3.投資信託を選ぶ
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の低コストなインデックスファンドにしよう
→ 長期・分散・低コストが基本
4.少額から積立設定
月1,000円〜可能。最初は少額で「慣れる」ことが大切
5.20年〜30年ほったらかし
短期の値動きに一喜一憂せず、「長期+分散+積立」の3原則を守る
この付録を実践すれば、あなたも「リスクを抑えながら経済的自由に近づく」ための一歩を踏み出せます。
未来の自由は、今日の小さな行動から始まります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです✨