小規模事業者が稼ぐためには「大企業の真似」は禁物。大企業は市場を作り、小規模事業者は不便を解消する役割があります。その違いを理解することで、起業や副業の成功率は大きく高まります。
〜小規模事業者の稼ぎ方｜大企業との役割の違いを理解することが成功のカギ〜
もくじ
- はじめに
- 大企業の役割は「新しいマーケットを生み出すこと」
- しかし、小規模事業者がやってはいけないこと
- 小規模事業者の役割は「不便を解消すること」
- 大企業にはできない部分に価値がある
- 稼ぐための具体的なヒント
- 小規模事業者の成功例
- まとめ｜小規模事業者の戦い方
はじめに
「大企業と小規模事業者の戦い方はまったく違う」
これはビジネスの世界で、忘れてはいけない大切な考え方です。
野球には野球の戦い方があるように、
同じように、大企業には大企業の役割があり、小規模事業者には小規模事業者の役割があるのです。
これを勘違いしてしまうと、せっかく起業しても「大企業の真似」をして失敗してしまう…。
逆に、この役割の違いを理解すれば、小規模事業者でもしっかり稼ぎ続けることができます。
今日は「大企業と小規模事業者の役割の違い」について解説し、そこから導き出せる 小規模事業者の稼ぎ方のヒント を紹介します。
大企業の役割は「新しいマーケットを生み出すこと」
まず、大企業が果たしている役割を整理してみましょう。
結論から言えば、**大企業の役割は「新しいマーケットを生み出すこと」**です。
大企業は巨額の資金と人材を投入して、以下のようなことを行います。
- 市場調査（リサーチ）
- 新商品の開発
- 広告・宣伝による需要の喚起
例えば、2018年・2019年に話題となった PayPayの100億円キャンペーン を覚えているでしょうか？
あの大規模なキャッシュバック施策のおかげで、スマホ決済は一気に日本中に広まりました。
PayPayのように、大企業は新しいサービスを市場に投入し、人々の生活を大きく変えていきます。
こうした「新しいマーケットを作り出すこと」こそが、大企業の本来の役割なのです。
しかし、小規模事業者がやってはいけないこと
ここで誤解してはいけないのが、小規模事業者が大企業と同じことをやろうとしてはいけないということです。
つまり、こんな発想はNGです。
- 「今までにない革新的な商品を開発しよう」
- 「世の中にない新サービスをゼロから作り出そう」
なぜなら、それは 資金力・人材・情報・物的リソースが豊富な大企業だからこそ可能な戦い方 だからです。
もちろん、大企業でさえ新規事業で失敗するケースは数多くあります。
それだけ「新しいマーケットを生み出す」というのは難易度が高いのです。
小規模事業者が同じ土俵で戦おうとすれば、時間もお金も持たずに力尽きてしまうでしょう。
小規模事業者の役割は「不便を解消すること」
では、小規模事業者はどんな役割を担うべきでしょうか？
結論はシンプルで、**「大企業が生み出したマーケットの中で、不便や不満を解消すること」**です。
大企業が作り出した商品やサービスには、必ず「使いにくい」「わかりにくい」といった不便が生まれます。
例えば、QRコード決済を例にしてみましょう。
- アプリのダウンロード方法がわからない
- 登録や設定が複雑でつまずく
- どのQR決済を選んだらいいのか迷う
こうした「小さな不便」や「イライラ」を解決してあげることこそ、小規模事業者のチャンスなのです。
大企業にはできない部分に価値がある
もちろん、大企業自身もサポート窓口を設けたり、マニュアルを整備したりしています。
しかし、利用者が何万人・何百万人といる以上、「すべての人にフィットする解決策」を提供することは不可能です。
ここで活躍できるのが小規模事業者です。
- わからない人のそばに立ってサポートする
- 「この人にはこれが合う」と個別に提案する
- イライラをすぐに解決してあげる
こうした 痒いところに手が届くサポート こそ、小規模事業者の強みなのです。
稼ぐための具体的なヒント
ここまでの話を、さらに具体的な稼ぎ方に落とし込んでみましょう。
1. 商品Aを使って困っている人がいたら
👉 より便利な商品Bを紹介する
👉 需要があればBを仕入れて販売する
2. サービスCの使い方がわからない人がいたら
👉 サポートしてあげる
👉 ニーズが強ければ「使い方教室」を開く
3. サービスDに不満を持っている人がいたら
👉 「私のサービスを使えば解決できますよ」と無料体験を提案する
このように、大企業が作ったマーケットの中で「不便・不満」に注目することで、自然とビジネスの種が見えてきます。
大企業の役割：市場を作る
└─ 新商品・新サービスの開発
└─ 巨額の広告宣伝
└─ ニーズの喚起
⬇
小規模事業者の役割：不便を解消する
└─ 使い方がわからない人をサポート
└─ 複雑さ・わかりにくさを解決
└─ 個別ニーズに合わせて最適化
小規模事業者の成功例
ここまで「小規模事業者は不便を解消することが役割」と説明しましたが、実際にこの考え方で成功している事例をいくつか紹介します。
1. スマホ教室（シニア向けサービス）
大企業がスマホやアプリを普及させても、シニア世代は「使い方がわからない」と困る人が多数。
この不便を解消するために、個人や小規模事業者が「スマホ教室」を開催し、LINEの使い方や写真の送り方などをサポート。
参加費や月謝で安定収益を得る仕組みを築いています。
2. Airbnbの清掃代行・鍵受け渡しサービス
Airbnbというプラットフォームを大企業が広めましたが、ホストは「掃除が大変」「鍵の受け渡しが面倒」と不満を持ちます。
そこで小規模事業者が清掃代行や鍵の受け渡しを代行し、ホストにとって欠かせない存在となり成功しています。
3. Amazon出品サポート・コンサル
Amazonは巨大なEC市場を作り出しましたが、出品者の多くは「登録やSEOが難しい」「広告運用がわからない」と困っています。
そこに「出品代行」「写真撮影サポート」「広告運用コンサル」を提供する小規模事業者が登場。
彼らは安定的にクライアントを獲得し、着実に収益を伸ばしています。
4. キャッシュレス決済導入サポート
PayPayや楽天ペイが普及したとき、商店街や飲食店の店主は「手続きが複雑でよくわからない」と悩みました。
ここに小規模事業者が入り込み、導入サポートを行うことで信頼を得て収益を確保。
地域密着型での強みを発揮した好例です。
5. YouTubeやSNS運用代行
YouTubeやInstagramは大企業が作ったプラットフォームですが、「動画編集が大変」「効果的な運用ができない」という不便が生じています。
そこでフリーランスや小規模事業者が「編集代行」「SNS運用代行」を行い、多くのクライアントに支持されています。
成功例から学べること
これらの事例に共通しているのは、
- 大企業が作った市場に乗っかっている
- 利用者の不便・不満を解消している
ということです。
0から市場を作ろうとするのではなく、すでに存在する市場に寄り添い、痒いところに手が届くサービスを提供することが、小規模事業者の稼ぎ方の王道といえます。
まとめ｜小規模事業者の戦い方
- 大企業の役割 → 新しいマーケットを生み出すこと
- 小規模事業者の役割 → 生まれたマーケットの不便を解消すること
大企業の真似をするのではなく、不便・不満に寄り添って解決することが、小規模事業者にとっての最適な戦い方です。
稼ぎたいなら、こう考えてみてください。
👉 「どの商品・サービスで人は困っているのか？」
👉 「どんな不便（イライラ）を抱えているのか？」
👉 「それを解決する方法は何か？」
この視点を持つことで、起業や副業のチャンスが自然と見えてくるはずです。
💡結論
「大企業が作ったマーケットの中で生まれる不便を解消せよ！」
これが、小規模事業者が稼ぐための唯一無二の戦い方です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです✨
