
〜会社に依存しない人生設計のすすめ〜
サラリーマンには必ず訪れる「収入の崖」があります。55歳役職定年・65歳再雇用・年金生活を見据え、会社に依存しない稼ぐ力と資産収入で備える方法を解説します。
もくじ
- はじめに
- 1.55歳の役職定年
- 2.65歳の再雇用制度
- 3.65歳からの年金受給
- 対策1:会社に頼らず稼ぐ力をつける
- なぜ両方必要なのか?
- ◉サラリーマンであることのメリットも押さえておこう
- まとめ:
はじめに
「いい大学を出て、いい会社に入れば、一生安泰」
かつての日本では、そんな人生設計が当たり前でした。
就職 → 結婚 → マイホーム購入 → 出世 → 定年退職 → 年金生活。
これが“日本人のよくある人生プラン”でした。
しかし今、このモデルは大きく崩れています。
終身雇用や年功序列はすでに過去のもの。給与は伸び悩み、税金・社会保険料の負担は増大、退職金や年金も減少傾向です。
そして多くのサラリーマンを待ち受けるのが、避けられない 「3つの収入の崖」 です。
1.55歳前後の役職定年による収入ダウン
2.65歳再雇用での給与半減
3.65歳以降の年金生活での生活レベル低下
「なんとかなる」では済まされません。
むしろ、悲観的に見積もるくらいがちょうどいいのです。
この記事では、3つの収入の崖を解説しながら、どうすれば安心して人生を設計できるのかを考えていきます。
日本人のよくある人生設計とは
① 就職すれば一生安泰
大学を出て大企業に入れば定年まで面倒を見てもらえる。
それが「勝ち組」と呼ばれた時代がありました。
② 20代〜30代:結婚・住宅購入・子育て
安定収入を背景にマイホームを購入。
住宅ローンと教育費の支払いに追われる生活が続きます。
③ 40代〜50代:収入のピーク
出世とともに収入も増え、家計もゆとりが生まれる。
ボーナス、退職金、福利厚生と「会社に依存する人生設計」が当たり前でした。
④ 60歳:定年退職
退職金を受け取り、年金を軸に老後生活を送る。
かつてはこれで十分成り立っていました。
しかし、その設計は崩れつつある
終身雇用は崩壊
給与水準は伸びず、社会保険料や税金は右肩上がり
退職金制度は縮小傾向
年金は減少、支給開始年齢引き上げリスク
教育費・住宅ローン負担は依然として重い
つまり「親世代の常識」をなぞっても、安心できる人生は手に入りません。
だからこそ、収入の崖を直視して備える必要があるのです。
この記事では、3つの収入の崖の実態と、どう備えるべきかを具体的に解説していきます。
1.55歳の役職定年
多くの企業では55歳前後に「役職定年」という仕組みがあります。
それまで部長や課長など役職に就いていた人も、あるタイミングで役職を外され、給与が大幅に下がります。
なぜ役職定年があるのか?
若手にチャンスを与えるため
人件費のバランスを保つため
会社全体の年齢構成を調整するため
一見合理的ですが、本人にとっては大打撃です。
年収が100万円〜300万円も下がるケースが珍しくありません。
ローンや教育費がまだ残っている家庭では大きな負担となります。
2.65歳の再雇用制度
定年は原則60歳ですが、多くの企業は65歳までの再雇用制度を設けています。
ただしその給与水準は現役時代の半分以下になることがほとんどです。
例えば、
現役時代:年収700万円
再雇用後:年収300万円前後
というのはよくある話です。
「働けるだけありがたい」と思う人もいますが、生活費の見直しを迫られる家庭が大半です。
3.65歳からの年金受給
最後の崖は、年金生活への移行です。
現在の制度では65歳から支給開始となっていますが、将来的には支給開始年齢がさらに引き上げられる可能性があります。
また、年金額も決して十分とは言えません。
夫婦2人で約20万円前後
独身者なら10万円ちょっと
これで住宅ローンや医療費、介護費用まで賄うのは現実的ではありません。
「年金だけで老後を安心して暮らせる」と考えるのは非常に危険です。

崖を見据えたライフプランが必須
この3つの収入の崖は「確実に訪れる未来」です。
だからこそ、今のうちから備える必要があります。
重要なのは、
- 悲観的に見積もること
- 最悪のシナリオでも生き延びられる準備をしておくこと
「なんとかなる」と考えるのは危険です。
逆に「最悪の状況」を想定して備えておけば、実際には少し余裕が生まれます。
対策1:会社に頼らず稼ぐ力をつける
収入の崖を乗り越えるために最も有効なのが、会社に依存しない収入源を作ることです。
稼ぐ力の具体例
副業(ブログ、動画、SNS、せどり、プログラミングなど)
個人で提供できるスキル(英語、資格、コンサル、デザインなど)
小さな事業を持つ
ポイントは「今の会社を辞めなくてもできること」から始めることです。
副業はただお金を稼ぐだけでなく、自分の市場価値を高める練習の場になります。
対策2:資産収入を育てる
もうひとつ大切なのが、資産からの収入を得られる状態をつくることです。
資産収入の代表例
株式や投資信託の配当・分配金
不動産収入
債券の利息
特に、株式や投資信託を活用した「インデックス投資」は再現性が高く、多くの人にとって現実的な方法です。
長期・分散・積立を徹底すれば、20年後・30年後に大きな力を発揮します。
資産収入は「働かなくても入ってくるお金」なので、収入の崖を補う大きな武器になります。
なぜ両方必要なのか?
稼ぐ力だけでは、時間を使いすぎて疲弊するリスクがある
資産収入だけでは、十分に育つまで時間がかかる
だからこそ、稼ぐ力と資産収入の両輪を育てることが大切なのです。
働きながら副業でスキルを磨き、余ったお金で投資に回す。
この流れを20年、30年続ければ「収入の崖」を乗り越えるどころか、むしろ「自由な人生」に近づきます。
◉サラリーマンであることのメリットも押さえておこう
収入の崖があるとはいえ、サラリーマンという立場には多くのメリットがあります。
だからこそ、「会社に依存しすぎずにメリットを活かす」姿勢が大切です。
① 安定した収入がある
毎月の給与は最大のメリットです。
景気が悪くても、すぐに収入がゼロになることはほとんどありません。
副業や投資を始めるうえでの「土台」になります。
② 社会保険制度が充実している
健康保険や厚生年金、雇用保険など、個人事業主では負担が重くなる制度を会社が半分負担してくれます。
特に厚生年金は将来の年金額を増やす効果があり、大きなメリットです。
③ ローン審査や住宅購入で有利
銀行から見ると、安定収入があるサラリーマンは信用力が高く、住宅ローンや教育ローンなどで有利に働きます。
④ 福利厚生が利用できる
会社によっては「現金と同じ価値のあるサポート」を受けられることもあります。
⑤ 学びながら給料がもらえる
サラリーマン時代は「研修やOJTでスキルを得ながら給与を受け取れる」という環境です。
これを活かせば、将来の副業や独立にも役立ちます。
メリットを活かしつつ、依存しすぎない❗️

まとめ:
サラリーマンには避けられない「3つの収入の崖」があります。
- 55歳の役職定年による収入ダウン
- 65歳の再雇用での給与半減
- 65歳の年金生活での生活レベル低下
これらは必ず訪れる未来であり、誰も逃れられません。
だからこそ、今のうちに 悲観的に見積もったライフプランを立てること が必要です。
そして、その対策は2つ。
- 会社に頼らず稼ぐ力をつけること
- 資産収入を育てること
この2つを意識して実行していけば、収入の崖を恐れる必要はなくなります。
むしろ、経済的にも精神的にも自由度が高い人生を送れるでしょう。
未来は「準備した人」にしか味方しません。
自分の人生のために、気合を入れて楽しくやっていこう❗️
他でもない自分のために✨
今日から少しずつ、自分の人生を守るための行動を始めてみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。