
eMAXIS Slim米国株(S&P500)とオールカントリーは資産形成の主力になるのか?
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と全世界株式(オール・カントリー)は資産形成の主力になれるのか?初心者にも分かりやすく特徴やメリット・注意点を比較し、長期投資での選び方を解説します。
もくじ
- 1. なぜこの2つのファンドが人気なのか?
- 2. 米国株S&P500に投資するメリットと注意点
- 3. 全世界株オールカントリーに投資するメリットと注意点
- 4. どちらを選ぶべきか?
- 5. 実はどちらも「資産形成の主力」にできる
- 6. 私ならどうするか?
- まとめ
こんにちは。今日は「投資初心者から上級者まで大人気の2つの投資信託」をテーマに、ワクワクしながら資産形成について考えてみましょう。
それが、
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
です。
証券会社のランキングでも、ほぼ常に上位に並んでいるファンドなので「名前はよく聞くけど、実際どうなの?」と思っている人も多いでしょう。
本記事では、両者の特徴や違いを整理しながら「長期的に資産形成の主力になるのか?」を深掘りしていきます。

1. なぜこの2つのファンドが人気なのか?
まずは、そもそもなぜこの2つが投資家から圧倒的に支持されているのかを見ていきましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
アメリカの代表的な株価指数「S&P500」に連動する投資信託です。
S&P500は、アップル・マイクロソフト・アマゾンなどを含む米国の代表企業500社の株価をまとめた指数。つまり「米国の経済成長を丸ごと買う」イメージです。
アメリカは世界一の経済大国であり、イノベーションの中心地。GAFAに代表される超巨大企業が世界をリードしています。過去数十年を見ても米国株は右肩上がりで成長しており、「アメリカの成長に乗っかる」戦略は極めて合理的です。
強いビジネスがあり、生産力が強い国=国力です。
アメリカでは、脆弱な企業は上場させてもらえません。上場しても、弱ってきたら退場させられます。
なので、伸び続けている企業だけが、株式市場に残ることで、強い株価指数が生まれます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
こちらは「世界中の株式市場に分散投資できる」ファンドです。
米国株、日本株、欧州株、新興国株までをまとめて投資対象にしており、文字通り「全世界の経済成長を買う」ことができます。
最大の魅力は、国や地域を選ばず、世界経済全体の成長をまるごと享受できる点です。つまり「どの国が伸びても恩恵を受けられる」という超分散型の投資信託です。
2. 米国株S&P500に投資するメリットと注意点
メリット:成長力とリターンの高さ
S&P500は、過去を振り返ると15年以上保有したらほぼ100%の確率でプラス収益になっています。
もちろん未来もそうなるという保証はないですが、長い歴史から優秀さが垣間見えます。
アメリカはイノベーションと資本主義の中心です。IT、医療、エネルギー、金融などあらゆる分野で世界をリードする企業が集まっています。過去数十年の株価成長を見ても、米国株の強さは圧倒的です。
過去30年間でS&P500の平均年率リターンは約7〜10%
株主還元(配当や自社株買い)が積極的
世界の投資マネーが集まるため流動性が高い
「アメリカ一国に投資する」というシンプルさも魅力です。
注意点:集中投資のリスク
ただし、米国株だけに投資することは「集中投資」です。アメリカが成長を続ける限りは有利ですが、もしアメリカ経済が失速した場合、資産全体が影響を受けます。
たとえば1980年代の日本株ブームを考えてみましょう。当時「日本経済は永遠に成長する」と言われましたが、その後30年間の停滞がありました。アメリカも永遠に成長する保証はありません。
つまり「米国株S&P500は強いが、絶対ではない」という冷静さが必要です。
3. 全世界株オールカントリーに投資するメリットと注意点
メリット:究極の分散投資
オールカントリーは、米国・欧州・日本・新興国を含む「世界中の株式」に分散投資できます。(47の国と地域・2,900社 世界の株式市場の85%をカバーできる)
各国・企業への投資比率は時価総額によって決まります。簡単に言うと、「経済の大きな国・規模の大きい企業」にたくさん投資するということ。
つまり「世界全体の経済が成長し続ける限り、投資家もリターンを得られる」という仕組みです。
これはとても安心感があります。なぜなら、個別の国や企業の未来を予想する必要がないからです。未来の勝者がアメリカかもしれないし、中国かもしれないし、インドかもしれない。誰にも分かりません。でもオールカントリーなら、その全てを網羅しているので心配無用です。
注意点:米国株よりリターンはやや低い可能性
オールカントリーは分散が効いている分、リターンは米国株よりやや低めになる可能性があります。実際、過去のデータでは米国株(S&P500)が世界平均を上回ることが多いです。
つまり「リターンの最大化」より「安心・安定」を重視する人向けと言えるでしょう。

4. どちらを選ぶべきか?
さて、ここが一番気になるポイントですね。結論から言うと、
リターンを優先したい → S&P500
安心感を優先したい → オールカントリー
というシンプルな考え方でOKです。
性格タイプで選ぶ
「攻めたい」「アメリカの成長に賭けたい」 → S&P500
「守りたい」「世界全体に分散して安心したい」 → オールカントリー
投資スタイルで選ぶ
毎月コツコツ積立で長期保有するなら、どちらでも大きな差はない
一括投資するなら、リスク分散の観点でオールカントリーが安心
5. 実はどちらも「資産形成の主力」にできる
ここまで違いを解説しましたが、実際には どちらも資産形成の主力になり得る と言えます。
なぜなら、両方とも以下の条件を満たしているからです。
信託報酬(手数料)が超低コスト
eMAXIS slim 米国株式(S&P500)年間0.08140%(税込)
日本で時価総額1位の運用額を誇る
eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)年間0.05775%(税込)
長期で資産形成に適したインデックスファンド
世界的に見ても高評価の商品設計
つまり「eMAXIS Slimシリーズを選んだ時点で、すでに投資の王道を歩んでいる」状態です。あとはリターンと安心感のどちらを重視するかだけ。
6. 私ならどうするか?
私個人の考えとしては、
メインは「オールカントリー」で安心感を確保
サブで「S&P500」を積立してリターンを狙う
という組み合わせが好きです。
要は「世界全体を買いながら、アメリカの強さにも期待する」という両取り戦略ですね。
これなら「アメリカが失速しても世界の成長に乗れるし、世界が伸び悩んでもアメリカの強さでカバーできる」という安心感があります。
米国か?全世界か?永遠のテーマですが、結局のところ、米国株がメインという点では大差ないですけど。
まとめ
S&P500 → リターン重視、アメリカ一国に集中投資
オールカントリー → 安心重視、世界全体に分散投資
どちらも低コストで長期投資に最適
投資の王道なので、主力ファンドにできる
結局のところ、どちらを選んでも「間違い」ではありませんし、両方買っても問題ありません。
私もS&P500、オールカントリー両方買ってます。
大切なのは、投資を続けること。新NISAを活用して、これらのファンドをコツコツ積み立てていけば、あなたの未来は確実に豊かになります✨