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新NISAでアクティブファンドは危険!買うべきではない理由とインデックス投資のすすめ

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新NISAでアクティブファンドを買うべきではない理由【インデックスに勝てない現実】

 

 

もくじ

 

はじめに

 

70〜90%はインデックスに勝てない
高コスト設計で投資家不利
分配金の仕組みが資産形成を妨げる

 

 

 

新NISAで選ぶべき商品はインデックスファンド

 

低コストで市場全体に分散できる投資信託が最適

 

S&P500・全世界株式・先進国株式がおすすめ

 

淡々と積み立てることが最大の武器になる

 

新NISAでアクティブファンドを選ぶのは危険。長期的に7〜9割がインデックスに負け、高コストや分配金の罠で資産形成を妨げます。非課税メリットを活かすなら低コストのインデックスファンド一択です。

 

 

 

2024年からスタートした「新NISA」は、これまで以上に投資家にとって大きなチャンスを与えてくれる制度です。非課税枠が拡大し、より長期的な資産形成に活用できるようになりました。しかし、この制度を使って「どんな商品を買うか」が運命の分かれ道となります。

 


ここで気をつけなければならないのが「アクティブファンド」です。証券会社や銀行の窓口では、いかにも魅力的に見えるパンフレットとセールストークで勧められることが多いのですが、冷静に考えると長期投資において選ぶべき商品ではありません。もちろん短期でも同様です。

 


この記事では、以下の3つの観点から「新NISAでアクティブファンドを買うべきではない理由」を解説します。

 


アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てない
投資家をカモにして儲けようとするアクティブファンドの実態
コストパフォーマンスが悪く、分配割合の構造も不利

 

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1. アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てない

 

 

 

アクティブファンドとは、運用者(ファンドマネージャー)が独自の分析や投資戦略を用いて、市場平均(インデックス)を上回るリターンを狙う投資信託のことです。理屈の上では「プロが厳選した銘柄を組み合わせるのだから、素人が買うより儲かるはず」と思いがちですが、現実はまったく違います。

 

 

 

70〜90%のアクティブファンドはインデックスに負ける

 

 

世界中の研究やデータを見ても、長期的に見ればアクティブファンドの70〜90%は市場平均(インデックス)に負けているという事実がはっきりとしています。たとえば米国S&P Dow Jones Indicesの「SPIVAレポート」によれば、10年〜20年のスパンでインデックスを上回ったアクティブファンドは、全体の1〜2割程度に過ぎません。

 


つまり「大半のアクティブファンドに投資する人は、最初から市場平均を下回る結果に終わる」可能性が極めて高いということです。

*注:優れたアクティブファンドもあります。

・運用哲学・戦略がしっかりしている。

・運用会社の組織体制がしっかりしている。

・高い専門性を持つ、一流の人材が豊富。

・顧客に対して誠実である。など

こういった運用会社のアクティブファンドは成績も良い傾向にあります。

 

 

しかし、勝つファンドを選べないのが現実

 

 

 

では「勝てるアクティブファンド」を選べばいいのでは?と思うかもしれません。しかし、ここに大きな落とし穴があります。

 


過去の実績が良いファンドを選んでも、それが未来でも勝ち続ける保証は一切ありません。むしろ、多くの研究で「過去に勝っていたアクティブファンドが、未来も勝ち続ける確率は非常に低い」ことが示されています。運用担当者が変わることもあれば、市場環境が大きく変わることもあるからです。

 


結局、一般の投資家が「勝ち続けるアクティブファンド」を見抜くのはほぼ不可能と言えるでしょう。

 

 

 

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2. 投資家をカモにして儲けようとするアクティブファンドの実態

 

 

 

アクティブファンドの問題は「勝てない」だけではありません。そもそもそのビジネスモデルが「投資家よりも運用会社が儲かる仕組み」になっていることも、大きなリスクです。

 

 

 

高い手数料を正当化するための商品設計

 

 

 

アクティブファンドは、一般的に信託報酬(運用管理費用)がインデックスファンドよりも高く設定されています。インデックスファンドの信託報酬が年率0.1%以下のものが珍しくない中、アクティブファンドでは1〜2%以上かかるケースもあります。

 


投資家から見れば、運用成績がインデックスに劣っているのに「手数料だけは確実に高い」という最悪の構図です。

 

 

 

はなから勝つ気がないファンドも多い

 

 

 

さらに残念なことに、世の中には「本気で市場に勝とうとしていない」アクティブファンドも多いのです。名前だけ立派に飾っておきながら、実際には市場平均に近い動きをしているものや、分散も不十分なものがあります。

 


こうしたファンドは、投資家から「アクティブファンドはプロが運用してくれるから安心」というイメージで資金を集めつつ、実態は単なる「高コスト版インデックスファンド」になっているのです。

こういったものを、「隠れインデックス」といいます。

 


つまり「運用会社が儲けるための仕組み」と割り切って設計されているケースすらある、ということです。

インデックスファンドと似通った運用をすればいいので運用が楽で、運営者にとっては最高となります。

 

 

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3. コストパフォーマンスが悪く、分配割合の構造も不利

 

 

 

アクティブファンドのもう一つの大きな問題は「コストパフォーマンスの悪さ」と「分配金の仕組み」です。

 

 

 

高コストがリターンを削る

 

 

 

インデックスファンドに比べて1%以上高い信託報酬は、長期投資において大きなダメージとなります。

 


例えば100万円を年5%で30年間運用した場合、コスト0.1%と1.5%では最終的な資産額が数百万円単位で変わってきます。複利の力を考えると、コスト差は時間とともに雪だるま式に効いてくるのです。

 

 

 

分配金の割合が投資家に不利

 

 

 

さらに問題なのは、アクティブファンドの中には「分配金」を頻繁に出すタイプがあることです。

 


一見すると「お金が戻ってきて嬉しい」と感じるかもしれませんが、その多くは投資元本を取り崩して支払っているだけです。つまり投資家自身のお金をわざわざ取り崩して渡しているだけなのに、税金まで取られるという二重の損失になってしまうのです。

 


本来、長期投資で資産を増やすためには「複利で運用し続けること」が最重要です。ところが、こうしたファンドは投資家の複利効果をわざわざ奪ってしまう構造になっています。

 

 

 

 

 

 

まとめ:新NISAではアクティブファンドを避けるべき

 

 

 

ここまで見てきたように、アクティブファンドには以下のような問題があります。

 


70〜90%はインデックスに勝てない → 長期投資ではほぼ負けが確定的
投資家をカモにした高コスト設計 → 勝つ気がない商品すら存在
コストパフォーマンスが悪く、分配構造も不利 → 複利の効果を奪われる

 

 


つまり、新NISAという「長期で資産形成するための制度」において、アクティブファンドを選ぶのは合理的ではありません。むしろ「せっかくの非課税メリットを無駄にしてしまう」可能性すらあるのです。

 


結論として、新NISAで選ぶべきは 低コストで市場全体に分散できるインデックスファンド です。S&P500、全世界株式、先進国株式など、長期的に市場全体の成長を享受できる商品を選び、淡々と積み立てていくのが最も再現性の高い方法と言えるでしょう。

 


新NISAはあなたの未来を変える強力なツールです。しかし「商品選びを間違えると台無しになる」点は忘れてはいけません。ぜひ冷静に、長期で成果を残すための選択をしていきましょう。